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IndoGo-Go 藍色行く

開催情報

【作家】JASON COLE MAGER
【期間】2025年9月23日(火) ~ 2025年9月28日(日)
【開館時間】12:00-19:00 *最終日 17:00まで
【休館日等】月曜日
【料金】無料
詳細:https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/a20250923/

会場

会場名:同時代ギャラリー ギャラリー
webサイト:https://www.dohjidai.com/gallery/
アクセス:〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル2F

概要

この展覧会は、私が続けている「台湾のアイデンティティ」探究の次の段階を示すものです。これは、以前の作品シリーズ《To Taiwan》からの発展でもあります。そこで私は、台湾の重層的な歴史、植民地支配の時代、そして第二次世界大戦後の変容から象徴的なイメージを取り入れました。これらの作品は、物語を視覚的に語る装置であると同時に、純粋に造形美として鑑賞できる装飾的な存在でもありました。

現在、私はより個人的で具体的なアプローチ――肖像画へと進んでいます。この転換により、広範な歴史的力学ではなく、個々の人物に焦点を当てることができます。今回の新しい作品では、現代の台湾を形づくるうえで重要な役割を果たした人々を描いています。その中には、台湾の文化的・思想的基盤を築いた鄭成功(国姓爺)や王陽明といった歴史的人物もいれば、私自身の台湾での生活に深く関わる人々――妻やその家族、芸術家、そして私の台湾理解に影響を与えてきた同時代人たちも含まれています。

これらの肖像画は非常に個人的なものです。台湾の外から来た者でありながら、今は家族の一員としてもこの国を見つめる私自身の立場を映し出しています。私はそれぞれの作品で、対象を敬意をもって描くと同時に、アイデンティティや継承、そして「帰属」という問いを投げかけたいと思っています。この作品群が、描かれた人物だけでなく、その背後にある物語や価値について、鑑賞者自身が思いを巡らすきっかけになることを願っています。

さらに、最近の京都での生活を作品に取り込み、地元の僧侶たちに焦点を当て、色彩を藍染めの色にほぼ限定しました。私は日本の僧侶を描くことで、静寂の中にある強さや、簡素な暮らしの中に宿る精神的な深みを探ろうとしています。彼らの存在は、物質的な世界を手放し、内なる声に耳を傾けるとはどういうことかを考えるきっかけを私に与えてくれます。藍を用いるのは、それが神秘、静けさ、そして時を超えた感覚を帯びているからです。その色はまるで「可視化された沈黙」のようであり、私と彼らが共に求める沈思の空間に響き合います。

藍染めの制作には特別な時間が必要です。その時間の積み重ねこそが、この色を用いることを貴重で瞑想的な行為にしています。まるで顔料そのものが「忍耐の記憶」を宿しているかのように。私は京都で得た、これまでにない内省を促す体験を台湾に持ち帰りたいと願っています。それは、静かにではありますが、私の世界の見方や生き方を形づくっていくと信じています。

アーティスト詳細

ジェイソン・コール・メイジャー

インディアナ州インディアナポリス生まれ

ニューヨーク州ブルックリンおよび台湾・台北在住、活動

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