開催情報
【期間】2026年4月28日(火)〜 5月9日(土)
【開館時間】12:00〜18:00(最終日17:00まで)
【休館日等】月曜日
【料金】無料
詳細:https://art16.net/archives/9075
会場
会場名:ギャラリー16|galerie16
webサイト:https://art16.net
アクセス:〒605-0021 京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394, 3F
電話番号:075-751-9238
概要
写真が生まれて間もない19 世紀半ば、ヨーロッパでは、故人を生きているかのように演出して撮影する「ポストモーテム・フォトグラフィ(遺体記念写真)」という風習があった。今日、AI により故人との対話までも可能だが、どこか抵抗を感じる。
人ではなく、虫ならどうだろうかと思い、「蝉の抜け殻」を撮影し、AI に読み込ませてみた。すると、生命の痕跡である抜け殻から、AI は驚くべき存在を生み出した。それは、まるでウルトラ怪獣のように異形でありながら、どこか荘厳な美しさを備えた「空蝉(うつせみ)」であった。この空蝉を100 匹生成し、AI が生成した解説と共に図鑑に収録することにした。
この編纂を通じて、ある皮肉な事実に気づいた。生成された空蝉たちは、潜在空間に生息し、決して死なず、クラウド上に蓄積され、今後の学習資源として活用されるが、その維持には常に大量の電力が求められる。彼らは私たちの想像力を喚起する一方で、地球の限りある資源を消費し続ける。このことに、いささかの後ろめたさを感じる。もし空蝉が無限に増え続けたなら、その環境負荷は計り知れないだろう。
伝統的な「図鑑」という形に転生を果たした今、空蝉たちはクラウドを去る時が来た。しかし、一ユーザーである私にその「削除」の権限はない。生成AI という革新的なツールを維持・発展させるため、AIプラットフォーマーがこの問題に向き合い、役割を終えたデータの断捨離と、持続可能性への取り組みが求められる。