ACCは、アジアと米国における相互理解と尊重を深めるための国際対話の促進を使命とし、その目的に沿った文化交流や現地体験活動に取り組む芸術家や研究者、芸術分野の専門家ならびに団体からの申請を受け付けます。
ACCの助成プログラムは、アジアと米国の芸術分野に関わる人々に対し、異文化を深く体験しながら、長期的かつ自主的に調査や交流に取り組む貴重な機会を提供しています。ACCは、作品制作、撮影、展覧会や公演など制作を直接の目的とする活動を支援しないという、独自の方針をとっています。その代わりに、ACCのフェローシップや助成は、選ばれた助成受給者に学びと変化をもたらす豊かな文化交流の機会を提供することを目的としています。
ACCは、助成受給者との継続的な関係構築を重視し、渡航前から帰国後に至るまで一貫して支援を行い、受給者の皆様を世界に広がるACCアルムナイ・コミュニティの一員としてお迎えしています。
■申請資格・要件
フェローシップおよび助成金受給活動の実施時期
ACCから助成を受けた全ての活動は、助成期間内(2026年8月1日〜2027年12月31日)に実施しなければなりません。実施時期の詳細については、申請するプログラムの募集要項をご確認ください。
対象となる渡航先
ACCのフェローシップおよび助成金受給活動は、以下に記載の対象国・地域でのみ実施可能です。ただし、ニューヨーク・フェローシップおよび大学院フェローシップは、米国でのみ実施可能です。対象渡航先および制限事項の詳細は、ご希望のプログラムの募集要項をご確認ください。
- 対象国・地域:アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、東ティモール、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マカオ、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、米国、ベトナム
国籍および永住権、または団体の登録情報
ACCのフェローシップや助成に申請するには、上記のいずれかの国または地域の国籍を有しているか、または合法的な永住権を有している必要があります。あるいは、上記の国または地域で登録された団体である必要があります。なお、ここでいう「永住権」とは、特定の国や地域に恒久的に居住することを政府から法的に認められた資格を指し、一時的または更新可能な就労ビザや留学ビザとは異なりますのでご注意ください。
経歴および対象となる分野
申請者は、芸術・文化団体、あるいは研究者、現在活動している芸術家、または芸術分野の専門家であり、申請時点で下記の対象分野のいずれかにおいて少なくとも5年以上の経歴を有し、その対象分野に関連する活動を行うことを目的として申請する必要があります。(※大学院フェローシップへの申請者については、5年以上の専門的経歴は必須ではありません。)
- 対象分野:建築(デザイン、建築史、建築理論)、考古学、美術史、アーツ・アドミニストレーション、芸術批評、美術品修復、工芸、キュレーション、ダンス・舞踊、民族音楽学、映画/映像/写真、文学、博物館学、音楽、演劇、ビジュアルアート
助成対象
ACCのフェローシップおよび助成は、調査、文化交流、現地での実体験を伴う活動に関連する支援に限定されています(例:旅費・宿泊費、生活費、美術館入場料、イベントチケット、通訳費用など)。ACCの助成金は以下の用途には使用できません:
- 新作の制作、公演、上映、展覧会、出版物の制作にかかる費用
- 制作のための資本、または設備および機材購入費
- 売り込みなどの広報活動、マーケティング活動およびこれらに伴う出張費用などのプロモーション関連費用
- 商業および工業デザインに焦点を当てた活動、またはいかなる種類の商業活動を組み込んだ活動
- ワークショップ、芸術祭、カンファレンスやレジデンシー・プログラムなどへの参加のみに焦点をあてた活動(ACCはトラベルグラントを支給していません。)
ACCアルムナイ(過去にACCから助成を受けたことがある方)について
過去に助成を受けたことがある方も再度申請いただけますが、以下の点にご留意ください:
- 過去2年以内にACCから助成を受けた方は申請できません。
- ニューヨーク・フェローシップのアルムナイは、同プログラムへの再申請はできません。
- 過去に6か月間のフェローシップ、またはそれに相当する予算規模の助成を受給された方が、同等の規模の助成を再び受給できる可能性は高くありません。
■募集期間
2025年10月1日〜11月19日