【協力展覧会】前谷開個展「Kapsel」

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSスタジオ使用アーティスト、前谷開の展覧会のお知らせです。 前谷開個展「KAPSEL」 カプセルホテルは、一人になっていろいろ考えるのにちょうどいい場所だった。カプセルの中は洞窟のようにも思えた。僕は、4万年前、洞窟のに壁画を描き始めた人々に倣って、カプセルの壁に絵を描き始めた。 会期:2019年4月5日(金)-4月21日(日)休廊日:月、火 開館時間:13:00〜19:00 会場:FINCH ARTS 〒606-8412 京都府京都市左京区浄土寺馬場町76 料金:無料 詳細:http://finch.link/exhibition/ 前谷開 | Kai MAETANI 1988年 愛媛県生まれ。2013年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科表現専攻修了。自身の行為を変換し、確認するための方法として主に写真を使った作品制作を行う。2017年 写真を扱うアーティストグループ「Homesick Studio」を結成しHAPSスタジオを使用。2018年 記録にまつわる作業集団「ARCHIVES PAY」に加入。 現在森美術館で開催中の「六本木クロッシング2019展:つないでみる」に出展中。~ 5.26(日)まで。 https://www.kaimaetani.com/

「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」成果報告会の実施について

Sorry, this entry is only available in 日本語. 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では本年度、「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」を京都市より受託しています。本事業では、文化芸術に備わる特性を活かして、社会的課題の緩和や解決に取り組む「文化芸術による社会包摂」の実現をめざし、 ①文化芸術による社会包摂に関する他都市・市内の事例調査 ②文化芸術による社会包摂について相談するための窓口の開設準備 ③芸術家や福祉現場等に文化芸術による社会包摂の事例や効果を伝えるための普及・啓発講座の実施 ④文化芸術と社会課題をコーディネートする人材を育成するための施策の企画・検討 ⑤文化芸術による社会包摂の事例となるモデル事業の企画・実施 を行ってきました。 現在は、本年度のモデル事業として【ノガミッツ プロジェクト】を実施しています。本プロジェクトでは、アーティストの山本麻紀子氏がコーディネーターのあごうさとし氏らと高齢者福祉施設「東九条のぞみの園」を訪問し、2 つの企画を展開してきました。施設利用者・職員、地域の方と協働のもと、施設の中庭をおすそわけの植物でつくる「ノガミッツ ガーデン」、そして施設入居者との対話をもとにした作品の制作です。 この成果報告会では、本事業のディレクター、モデル事業コーディネーター、参加アーティストらが登壇し、本年度実施した取組の成果について発表、検証いたします。 京都文化芸術都市創生計画推進フォーラム [dropcap color=green] [/dropcap] 「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」成果報告会 日時:2019年2月22日(金)19:00〜21:00     会場:ひと・まち交流館 3階 第5会議室 (京都市下京区西木屋町通上る梅湊町83番地の1) 料金:無料(申込不要・先着順) 定員:90名 主催:京都市 企画制作:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 登壇者: あごうさとし[劇作家・演出家・(一社)アーツシード京都代表理事] 遠藤水城[東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス代表] 小笠原邦人[東九条のぞみの園施設長] 小泉朝未[大阪大学文学研究科博士後期課程] 中川眞[大阪市立大学特任教授] 山本麻紀子[アーティスト] [toggle title=“プロフィールはこちら” color=white] あごう さとし 劇作家・演出家・(一社)アーツシード京都代表理事。「複製技術の演劇」を主題にデジタルデバイスや特殊メイクを使用した演劇作品を制作する。2014-2015年、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として3ヶ月パリに滞在。2019年の開館をめざして、東九条の新しい劇場「Theatre E9 Kyoto」建設プロジェクトを進めている。平成29年度京都市芸術新人賞。 遠藤 水城(えんどう みずき) 2004年九州大学比較社会文化研究学府博士後期課程満期退学。2011年より東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス […]

【協力展覧会】六本木クロッシング2019展:つないでみる

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSスタジオ使用者、前谷開が参加する展示のお知らせです。 森美術館15周年記念展 六本木クロッシング2019展:つないでみる 会期:2019年2月9日(土)〜5月26日(日)会期中無休 開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30) ※火曜日のみ17:00まで(最終入館16:30)、ただし4月30日(火)は22:00まで(最終入館 21:30) ※「六本木アートナイト2019」開催に伴い、5月25日(土)は翌朝6:00まで(最終入館 5:30) 会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) 〒106-6108 東京都港区六本木6-10-1 料金:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円 詳細:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2019 「六本木クロッシング」は森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年以来開催してきたシリーズ展です。第6回目の開催となる今回は、シリーズ初の試みとして、森美術館の3人のキュレーターのみで共同キュレーションを行い、1970-80年代生まれを中心とした日本人アーティスト25組を紹介します。 「六本木クロッシング2019展:つないでみる」は、現代の表現を通じて見えてくる「つながり」に注目します。情報通信技術など、さまざまなテクノロジーが加速度的に進化し、私たちの生活が便利になってゆく一方で、それに起因する新たな問題も浮かび上がっています。価値観の多様性が認められるようになった一方で、オープンであるはずのインターネットが、特にSNSにおいて、意見や認識の同調や共感を助長し、逆説的に閉鎖的なコミュニティを生み出してしまう問題、偏った政治観によって引き起こされる軋轢や拡がり続ける経済格差など、さまざまな「分断」が顕在化しているようです。 こうしたなか、対極のものを接続すること、異質なものを融合すること、本来備わっている繋がりを可視化することなど、アーティストたちは作品を通じてさまざまな「つながり」を提示します。それらは現代社会に対する批評的な視点や発想の転換でもあり、「分断」と向き合うためのヒントとなるかもしれません。本展で生まれる新たな「つながり」が、日本の「いま」に向き合うことのできる有意義な機会となることを期待します。

【協力展覧会】A-Lab Exhibition Vol.17「街と、その不確かな壁」と…。

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSスタジオ使用者、川田知志が参加する展示のお知らせです。 A-Lab Exhibition Vol.17「街と、その不確かな壁」と…。 日時:2019年2月16日(土)〜3月31日(日)平日:11:00〜19:00 土日祝:10:00〜18:00 火曜日休館 会場:あまらぶアートラボ A-Lab 〒660-0805 兵庫県尼崎市西長洲町2-33-1 料金:無料 参加作家:川田知志/迎英里子 詳細:http://www.ama-a-lab.com 内容: A-Labでは、Exhibition vol17は川田知志、迎英里子による2人展『「街と、その不確かな壁」と…。』を開催します。 川田知志は、これまで、漆喰に顔料で描くフレスコ画の技術を応用し、既設の壁面や自作の仮設壁面などに展開する作品を制作してきました。最近は建物を構成する壁から派生し、別の支持体へ壁面を移動させることで、壁が持っていた記憶をトレースする作品を発表しています。 一方、迎は国債の発行や石油採掘、屠畜、核分裂反応、火山など、世界の様々な制度やシステムの仕組みを、日用品などを使って模式化した装置を作り、それを自ら“動かす”パフォーマンスを行ってきました。そのシステムの持つ複雑さを見える形、手で扱える形に置き換えて提示してきました。 今回のタイトルの「街と、その不確かな壁」は 1980年に雑誌「文學界」に発表された村上春樹さんの小説です。村上さんの作品の中では、発表後、単行本に収録されて出版されることがなかった数少ない作品です。小説では、壁の中と外の関係、僕と影、ことば、古い夢などをモチーフにしながら物語が展開されており、2人の作品に通じる側面が伺えます。本展では、2人にこの小説と向き合うことも含め、作品にアプローチしてもらいました。 今回、川田は市内のすでに元の用途として使われていない「履物屋」「小学校」「結婚式場」で数日ずつ滞在制作し、空間に漂う記憶などをなぞった作品をA-Labで再構成します。  迎は生活の中にある身近な社会の構造を自身の言葉で解釈し、装置を制作し、自らの身体を使って動かします。  川田は壁面という、“輪郭”や“外側”をモチーフに、迎は仕組みという、“中心”や“内側”をモチーフにしています。2人の作品は一見して正反対な感じがしますが、見えないけど、そこに確かにある存在感というものにアプローチしているという視点では通じるものがあります。 何かを守る存在にも、別け隔てて邪魔する存在にもなる「壁」が作り出す空間の記憶。運用の仕方で、善にも悪にもその表情を変える「システム」や「制度」の仕組み。本展では、2人の作品を通じて、普段は意識をしていない“存在”を感じていただけるのではないでしょうか。 パフォーマンス 迎英里子による、本展覧会で制作したシステムを”動かす”パフォーマンスを開催します。 2019年2月16日(土)13:30〜/16:00〜 24日(日)11:00〜 トーク キュレーターとして活躍する服部浩之さんと出展作家のアーティストトークを開催します。 2019年2月24日(日)14:00〜15:30 先着30名・申し込み不要 川田 知志|Satoshi Kawata 1987年大阪府生まれ 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油絵)修了 —主な展覧会— 「Open Room」(ARTCOURTGALLERY/大阪/2018) 「VOCA2018」(上野の森美術館/東京/2018) 「織り目の在りかin一宮」(一宮市役所庁舎内/愛知/2018) アーティストインレジデンスプログラム「まちとsynergism」成果展(アートラボあいち長者町/名古屋/2017) 「Artists in FAS 2016」(藤沢市アートスペース/2016) 「1floor2015対岸に落とし穴」(神戸アートビレッジセンター/2015) […]

【協力イベント】おおさかアートコモンズ(仮称)ギャザリング「アートを伝える。アートを感じる。」

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAP事務局長の藏原藍子が登壇するイベントのお知らせです。 おおさかアートコモンズ(仮称)ギャザリング「アートを伝える。アートを感じる。」 日時:2019年2月15日(金)19:00~20:45 会場:enoco地下1Fカフェ「CORAL PARLOR enoco」 〒550-0006 大阪市西区江之子島2-1-34 大阪府立江之子島文化芸術創造センターB1F 料金:無料(カフェでの1ドリンクオーダーにご協力ください) 定員:20名程度(事前申込不要) 詳細:http://www.enokojima-art.jp/artcommons_gathering1 モデレーター:大島賛都(アーツサポート関西チーフプロデューサー) スピーカー(五十音順): 梅田哲也(アーティスト)、藏原藍子(東山 アーティスツ・プレイスメントサービス HAPS 事務局長)、山中俊広(インディペンデント・キュレーター/大阪アーツカウンシル 部会委員) コーディネーター:高坂玲子(大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]) 主催:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 協力:アーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、おおさか創造千島財団 enocoは“府立”の文化施設として中長期的な視点に立ち、大阪の芸術文化のハブとなり、enocoにひと/もの/こと/情報が行き交い、多様な個人や組織が創造的な活動に参加する機会をつくりだすことをひとつの目標としています。そこで大阪で芸術・文化の支援等を行う団体・期間と連携し、情報や課題の共有の場「おおさかアートコモンズ(仮称)」を2018年度より試行させています。 2018年11月にはアーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、おおさか創造千島財団という3つの団体・期間と連携し、オープン・ミーティングを行いましたが、引き続き、規模に関わらず、課題や議論、情報を共有するために様々な方が集まる場を持つこととしました。その一つが、毎回異なる話題提供者を設定し、参加者の方とともに話していく「ギャザリング」。 第1回目となる今回は下記のテーマで実施します。 — 「アートを伝える。アートを感じる。」 全国各地でアートによるコミュニティと連携した取り組みが行われています。世界的に見ても日本ほどアートをこうした社会的ツールとして活用している国はないのではないでしょうか。こうした取り組みにおいては、通常アートと接点を持たない方々にアートを伝え、一緒にプロジェクトを進めていく状況がごく普通にあるのではないかと思います。 アートの予備知識や経験があまりない住民などの方々を巻き込み一緒にプロジェクトを進めていく上での秘訣とは?また、それに関わる人々は、そこで何を感じ、何を得るのでしょう?また 、そうした取り組みの中に、私たちがアートの本質について考える上で非常に重要なヒントが含まれているようにも思います。 今回のおおさかアートコモンズでは、これまでさまざまなアートプロジェクトに関わってこられた方々をお招きし、地域の住民などを巻き込んだプロジェクトを進めていく上での秘訣や工夫についてお話をしていただきながら、アートとは何かという本質的な問題について一緒に考えていきたいと思います。 テーマ1 コミュニティと連携したアートプロジェクトの目的や意義 テーマ2 住民などの外部の方々を取り込んでいく上での秘訣や工夫 テーマ3 こうしたアートプロジェクトの実施によって、逆に得られたアート的なる体験 ・梅田哲也(アーティスト) インスタレーションやパフォーマンスの作品を国内外で発表。美術のみならず、建築や音楽など分野を跨いだ活動が多い。近年の展覧会に「札幌国際芸術祭2017」、「東海岸大地藝術節」(台東、2018年)、個展に「See, Look at Observed what Watching is」(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド、2016年)。パフォーマンス作品では「Composite: Variations」(Kunstenfestivaldesarts […]

【協力イベント】akakilike『はじめまして こんにちは、今私は誰ですか?』

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSで協力するイベントのお知らせです。 ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム”KIPPU” akakilike『はじめまして こんにちは、今私は誰ですか?』 日時:2019年2月15日(金)~ 2月16日(土) 2月15日(金)19:00開演 *終演後、演出・倉田と映像・平澤によるアーティストトークあり 2月16日(土) ①13:00開演◎託児サービスあり ②17:00開演 会場:ロームシアター京都ノースホール 〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13 料金:全席自由 一般3000円/ユース(25歳以下)2500円/高校生以下1000円 ※一般とユースは当日500円増/車椅子でご来場のお客様は事前にakakilikeまでご連絡ください。 詳細:https://akakilike.jimdo.com/events/ 演出:倉田翠 映像:平澤直幸 出演:倉田翠 倉谷誠 丁春燁 浦宏年 岩本義夫 小林久江 山田茂 村木美都子ほか(映像出演含む) スタッフ: 演出助手・宣伝美術:平澤直幸 音響:甲田徹 照明:魚森理恵(kehaiworks) 舞台監督:大田和司 制作:豊山佳美 写真:前谷開 題字:浦宏年 主催:akakilike 共催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都市 協力:社会福祉法人 こころの家族、京都コリアン生活センター「エルファ」、東九条まちづくりサポートセンター「まめもやし」、在日大韓基督教会京都南部教会、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)、一般社団法人アーツシード京都 2018年1月、演出家・振付家・ダンサーの倉田翠(akakilike)が、 京都市・東九条の高齢者や、その地域の人々と対話を重ね、舞台作品を構成。出会いから生まれた表現を、現地の施設で上演いたしました。 この度、ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム“KIPPU”のサポートを受け、akakilike作品としてリクリエイションする事になりました。 彼らと再び舞台上で出会い、生まれるこの作品をロームシアター京都でご覧いただきます。 あなたはどこから来たのか、いったい何者か。 
ここには「今」しか存在しません。 
肩書きでは証明できない「私」は誰なのか、常に問われている気がします。 深く刻まれた歴史が蓄積する身体の末端にある「今」に出会えたことに感謝し、 私はここにやってきては、また自分のお家へ帰っていきます。 記憶とは曖昧で、そのお家がどこだったか、私にはさっぱりわからない。 *本公演は京都市「文化芸術で人が輝く社会づくりモデル事業」により上演した内容を元に、新たに制作したものです。 akakilike akakilike(アカキライク)は、テクニカルスタッフと倉田翠のみで構成され、主に舞台作品を作る。スタッフと出演者が常に対等であること、それぞれが確立して作品のためにやるべきことをするために集まった団体である。akakilikeはダンサー、役者は募集しておらず、作品によって、その都度出演者を決定している。 akakilike|MAIL:akakilike.c.u@gmail.com TEL:070-6927-5835(制作 […]

展覧会 山本麻紀子「いつかの話 あの人の風」のお知らせ

Sorry, this entry is only available in 日本語.  東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」を京都市より受託しています。本年度は文化芸術による社会包摂の取組の実例を広く発信し、その効果を検証するモデル事業として、「ノガミッツ プロジェクト」を実施しております。「ノガミッツ プロジェクト」は、アーティストの山本麻紀子氏が、本事業コーディネーターのあごうさとし氏らとともに、地域の高齢者福祉施設「東九条のぞみの園」を訪問し、利用者や職員、地域の皆様と対話を重ね構想し、展開している取組です。 この度、山本氏が施設利用者との対話をもとに制作した作品を、展覧会「いつかの話 あの人の風」と題して展示する運びとなりましたので、お知らせいたします。会期中にはゲストをお招きしたトーク、東九条のぞみの園の中庭を開放し庭づくりを行うイベントを予定しております。 ※ノガミッツ: のぞみのその→「の」が3つ→ノガミッツ から山本麻紀子氏が名付けました。 展覧会 山本麻紀子 「いつかの話 あの人の風」 あなたのいつかの物語。 それは、むかしも今も未来も同時に踏んづける生命の足跡。 今日もそこに風がたつ。 芸術と福祉とは、決してかけはなれた存在ではなく「人の豊かな生き方を追求する」点で通底する考え方を持つのではないでしょうか。社会と人間の関係への異なる視点と手法を持つそれぞれが、豊かさに向け、ともに尊重しあいながら行動することは可能でしょうか? 京都市の「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」の一環として実施する、アーティストの山本麻紀子による「ノガミッツ プロジェクト」は、総合福祉施設東九条のぞみの園の利用者・入居者、職員との対話から構想・展開されています。 このたび、地域の方々の願いで24年前に設立された施設と、数年前から近くに住むアーティストとの出会いから生まれた、作品や物語の展覧会「いつかの話 あの人の風」を開催いたします。 「ノガミッツ プロジェクト」は、作品制作とノガミッツガーデンとから構成され、精神と環境面の双方から、人と生きる場の関係性を考える試みとして、互いに響きあいます。作品の一部は入居者に贈られ、一部はガーデンの土に埋められる予定です。その土で植物が育ち、野菜になり、あるいは心を和ませる花になり、また土に戻るかもしれません。新しい出会いもあるでしょう。育まれるいのちの循環の中に、それぞれの物語や記憶、今この瞬間の生の感覚が接続されることで、施設に関わる方々がより豊かに過ごせる場所になるのではないでしょうか。願いと問いの間で、プロジェクトは進行しています。 展覧会「いつかの話 あの人の風」は、歴史の中で共生社会の実現に向け取り組み続けてこられたこの場所での新たな表現を通し、人や、人だけではない様々なものと関わり、生きることについて皆さんと一緒に考え続けようとするものです。 会期:2019年2月17日(日)~24日(日)※会期中無休 時間:13:00~19:00 会場:元山王小学校 北校舎1階教室(京都市南区東九条東山王町27) 入場料:無料(直接会場へお越しください) 主催:京都市 企画・制作:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) コーディネーター:あごうさとし 協力:社会福祉法人 カトリック京都司教区カリタス会 総合福祉施設 東九条のぞみの園/洛東化成工業株式会社/(一社)アーツシード京都 制作協力:小西由悟/Kim Sajik/中村裕太/Kim Song Gi/中谷利明 デザイン:永戸栄大 チラシのダウンロード 展示作品 山本が、施設に住まう人々(=入居者)と対話を重ね、時に言葉だけでなくまなざし、振る舞いなどから抽出したモチーフを中心に、様々なかたちで作品を展開しています。作品は、地域に根ざす草花から色を採集し、糸や布を染める・土をこね、成形し、焼成するといった過程を通じ、人だけでなく自然との対話の中で制作されています。 ノガミッツ ガーデン 地域の方々からの「おすそわけ」の植物によってつくられる「のぞみの園」の中庭。山本が日常生活の中で「植物のおすそわけ」から周囲との新たな関係を見出した体験をもとに、陽の光や風が心地よく入り、人々が集う場所として、のぞみの園の職員・利用者と協働で庭づくりが進められています。 ◯オープニング […]

ALLNIGHT HAPS 2018後期「信仰」

Sorry, this entry is only available in 日本語. 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2018年11月23日(金・祝)より、アーティスト・谷澤紗和子のキュレーションによるALLNIGHT HAPS 2018後期「信仰」を開催いたします。 ALLNIGHT HAPS2018後期「信仰」 会期:2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月24日(日) キュレーション:谷澤紗和子 出展作家:   #1 碓井ゆい 2018年11月23日(金・祝)~2019年1月6日(日)  #2 温田山  2019年1月12日(土)~2月11日(月)  #3 谷澤紗和子×藤野可織 2019年2月16日(土)~3月24日(日) 展示時間 18:00〜9:30(翌日朝) 会場 HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339) 主催 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 支援 平成30年度 文化庁文化芸術創造活用拠点形成事業 助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団 谷澤紗和子×藤野可織 オープニングパーティ 2019年2月16日(土) 18:00~20:00>※終了しました 会場:HAPSオフィス1F 会費:無料 信仰展の最後の企画、谷澤紗和子×藤野可織 による展覧会の初日に、ささやかなパーティを開催します。ぜひお運びください。 イベント:「温田山のオールナイトハップスタンプ」 2019年1月26日(土) 17:00〜20:00※終了しました ハップスの展示壁を版木にして、ちょっと眠たい版画を摺ります。(Zzz..) ※即売します。画像はスタンプの一例です。 アーティストトーク(温田山×谷澤紗和子)&オープニングパーティー 2019年1月12日(土)※終了しました 18:30〜 アーティストトーク 19:00〜 オープニングパーティー 予約不要・入退場自由 トーク定員:20名(先着順)※会場の広さから着席数に限りがございます。ご了承ください。 会費:無料 […]

【ノガミッツ プロジェクト】実施のお知らせ

Sorry, this entry is only available in 日本語. 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では本年度、「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」を京都市より受託しています。本事業では、文化芸術の力を活用し、社会的課題を抱えた方も含めた様々な人の社会参加の機会を増やし、その困難の緩和や解決につなげることを目的としたプロジェクトを企画・実施しています。  この度、その一環として、文化芸術による社会包摂の取組の実例を広く発信し、その効果を検証するモデル事業となる【ノガミッツ プロジェクト】を実施いたしますので、お知らせいたします。 【ノガミッツ プロジェクト】は、アーティストの山本麻紀子氏が、本事業コーディネーターのあごうさとし氏らとともに、地域の高齢者福祉施設「東九条のぞみの園」を訪問し、利用者や職員の皆様と対話を重ね構想した、施設利用者や職員の皆様、地域の皆様と協働する2つの取組(「ノガミッツ ガーデン」/展覧会「いつかの話 あの人の風」)の総称となります。 [dropcap color=green]1[/dropcap] 「ノガミッツ ガーデン」 東九条のぞみの園の中庭がより開かれた場になることを目指し、地域の方々に持ち寄ってもらう「おすそわけ」の植物を使用して、職員・利用者と共に、庭づくりを行います。 ※のぞみのその→「の」が3つ→ノガミッツ から山本麻紀子氏が名付けました。 ・みんなでお庭づくりの日 日時:2019年2月24日(日)14:00〜16:00 申込不要 会場:東九条のぞみの園1階 中庭(京都市南区東九条西岩本町1-1) [dropcap color=green]2[/dropcap] 展覧会「いつかの話 あの人の風」 アーティストの山本麻紀子氏が東九条のぞみの園を訪問し、入居者の方々との対話をもとに制作した作品の展覧会を開催します。 会期:2019年2月17日(日)~24日(日) 時間:13:00~19:00 会場:元山王小学校 北校舎1階 教室(京都市南区東九条東山王町27) 入場料:無料(直接会場へお越しください) ・トークイベント 日時:2019年2月23日(土)15:00〜16:30 入場料:無料(直接会場へお越しください) 会場:京都市地域・多文化交流ネットワークセンター内 希望の家ホール(京都市南区東九条東岩本町31) 登壇者:西川勝(臨床哲学者)、小笠原邦人(東九条のぞみの園施設長)、山本麻紀子(アーティスト) 司会:あごうさとし(本事業コーディネーター) 主催:京都市 企画・制作:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) ●山本 麻紀子(やまもと まきこ) 1979年京都市生まれ。京都市立芸術大学・大学院 絵画専攻 構想設計修了。ある特定の場所のリサーチを通して観察や考察を続け、常識や習慣など日常の中で見過ごされている事柄や疑問を糸口にして、他者とのコミュニケーションを発生させるプロジェクトを行う。その一連の過程を、写真、映像、ドローイングなど様々な形式に展開させて作品制作を行っている。 ●あごう さとし […]

【協力展覧会】池田剛介「崩れと残欠」

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSスタジオ使用者、池田剛介の個展が開催されます。 「崩れと残欠」 会期:2019年1月5日(土)〜2019年3月10日(日)(富士山展は1月5日〜25日) 会場:ベクソン・アーツ・京都 〒601-8026 京都市南区東九条中札辻町27-3 開館日:1月5、6日は一般観覧(14:00-19:00)。他は予約制 詳細:http://baexong.net/崩れと残欠/ ベクソン・アーツ・京都では、2019年1月5日より3月10日まで池田剛介を迎えて展覧会「崩れと残欠」と作品の解説のツアーを行います。 池田剛介は1980年福岡県生まれの美術作家。京都造形芸術大学卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。自然現象、生態系、エネルギーなどへの関心をめぐりながら制作を行っています。近年の展示は「Malformed Objects――無数の異なる身体のためのブリコラージュ」 (山本現代、2017)、「Regeneration Movement」(国立台湾美術館、2016)、など。池田は美術家としてだけでなく、論者としても活躍しており、近年の論考に「祝祭から「遊び」へ」(『POSSE』2017年9月号)、「虚構としてのフォームへ」(『早稲田文学』2017年初夏号)、など。 2019年1月には初の単著『失われたモノを求めて――不確かさの時代と芸術』を夕書房より刊行予定。 本展で池田は、約1000年前に形成され、現在も崩落を続ける富士の「大沢崩れ」に注目したシルクスクリーンによる新作を出品予定。国家的象徴と見なされる富士山に潜在する、地質的な脆さや複層性、そしてそれがもたらす形態的な崩壊と生成――こうした問題に対して、シルクスクリーンによる印刷と、その版のズレという方法論によってアプローチします。この新作群はブロックチェーン技術を使った電子作品証明書に紐づけられる事により、日本各地で同時開催されている「富士山展」への参加作品となっています。 またこれに合わせて、新著『失われたモノを求めて』の造本のために制作した作品や、現在進行中のSubikiawa食器店とのコラボレーション作品も展示予定。池田による複合的な活動の現在形を、ぜひこの機会にご高覧いただければ幸いです。 WS:「崩れと残欠」展覧会場に泊まる、池田剛介と巡るツアー 富士山展に参加の本展および、これまでの活動をアーティスト自身が解説いたします。 また2月オープン予定の新スペースがいち早く見られるツアー等を行います(予定)。 日程:2019年1月18日(金)~1月20日(日) 日数:2泊3日 詳細・お申し込み:http://baexong.net/崩れと残欠/ 池田剛介(いけだ こうすけ) 1980年福岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。自然現象、生態系、エネルギーなどへの関心をめぐりながら制作を行う。主な展覧会にMalformed Objects―無数の異なる身体のためのブリコラージュ」(山本現代、東京、2017)、「Regeneration Movement」(国立台湾美術館、台中、2016)、「あいちトリエンナーレ2013」(愛知)「堂島リバービエンナーレ2011」(大阪)など。 http://kosukeikeda.net