HAPSスタジオ使用アーティストの本山ゆかりが出展します。
概要
imperceptible portraits
会期:2023年3月2日(木)〜4月3日(月)※火・水曜日休
時間:11:00~18:00
会場:千總ギャラリー〈ギャラリー2〉(〒604-8166 京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80番地 千總本店2階)
入場料:無料
企画:池田光弘
参加作家:笹口数/本山ゆかり/吉田紳平
https://www.chiso.co.jp/gallery/exhibition/imperceptible-portraits/
ARTISTS’ FAIR KYOTO2023のサテライト会場として展覧会を開催。千總ギャラリーが設定したテーマのもと池田光弘氏の企画によって、笹口数、本山ゆかり、吉田紳平の3名のアーティストの作品を展示いたします。
2023年度千總ギャラリーテーマ 『何を見ないか』は、<柄を染めるということは“柄に色をつけること”と理解されることが多い。しかしその本質は、いかに柄以外のところが染まらないようにするか、ということにある。生地に色を付けるだけなら染料をつければ勝手に染まってゆくものを、意図して染めない部分をつくることによって形を表すことができ、柄は生み出される。(中略)「見ないもの」に意識を向けることで「見る」ことを考える>といった着物の柄からの着想だというお話を伺った。
その際、今回の展覧会タイトルについた“portrait”という言葉を思い浮かべた。美しい京友禅を纏った女性。昔から日本画などに描かれているそのような美しさの背景にどのような「見ないもの」があるのだろうと想像した。
そこで今回、タイトルを“imperceptible portraits”とし、笹口数・本山ゆかり・吉田紳平3名のアーティストによる展覧会を企画した。この3名によって作られる作品は必ずしも“portrait”と定義されるものではない。“imperceptible”とは、感知・知覚することがほぼ不可能なほど小さい、僅かな状態を指し示す形容詞であり、おそらく通常“portrait”とは繋がることはあまりない言葉かもしれない。ただ、この3人による展覧会を“imperceptible portraits”と名付けることによって新しい“portrait”の可能性が見えてくるのではないかと思っている。つまり、表層に表れている外形的なものを記したものではない、それらを裏側で支えている「見ないもの」が形作る新たな“portrait”。それを“imperceptible portraits”と呼んでみたい。
(池田光弘)
アーティストプロフィール
本山ゆかり(もとやま ゆかり)1992年愛知県生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。絵画をつくる/鑑賞する際に起きる様々な事象を解体し、それぞれの要素を見つめる作業をしている。主な個展に「この世、受け皿」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2022)「コインはふたつあるから鳴る」(文化フォーラム春日井、愛知、2021)「称号のはなし」(FINCH ARTS、京都、2020)など。展覧会に「VOCA2022 」(上野の森美術館、東京、2022)「愛知県美術館 2020年度第3期コレクション展 」(愛知県美術館、愛知、2020)、「この現実のむこうに Here and beyond」(国際芸術センター青森、2017)、「裏声で歌へ」(小山市立車屋美術館、栃木、2017)などがある。