《起こす》Erect, 2017, Reborn Art Festival, Ishinomaki 2017

GLOBAL ART TALK 021「サイト・スペシフィック・アート:その時その場所で、そしてそこにいる人たちとできること」by 島袋道浩(アーティスト)
グローバル・アート・トーク021では、沖縄を拠点としながら世界を舞台にアーティストとしてご活躍されている島袋道浩さんをお迎えします。1990年代初頭より美術館やギャラリー以外の場所でもコンスタントに作品を制作、発表してきた島袋氏。「サイト・スペシフィック・アート」とは特定の場所で、そこの特性を考慮して作られるアートと一般に定義されますが、その概念に加え島袋氏はそこに関わる人たちとの関係も重視すると言います。30年にわたり国際的に評価されるその独特な活動を振り返りながらお話を聞く貴重な機会です。
※トークは日本語のみとなります。

概要

日時:2020年9月2日(水)18:30-20:00
料金:無料(要申込み) 
定員:100名
*新型コロナウィルス感染症予防対策のため、今回はオンライン・トークで開催させていただきます。
 また、社会情勢により開催を中止させていただくことがございますのでご了承ください。
*事前にオンライン・トークへのアクセス情報をメールにてご案内いたします。

主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
チラシのダウンロード

講師プロフィール

島袋 道浩(アーティスト)
12年間のドイツ、ベルリン滞在後、2017年より那覇市在住。1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々の生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方に関するパフォーマンスやインスタレーション作品を制作。詩情とユーモアに溢れながらもメタフォリカルに人々を触発するような作風は世界的な評価を得ている。パリのポンピドゥー・センターやロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展やヴェニス・ビエンナーレ(2003、2017年)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006年)、ハバナ・ビエンナーレ(2015年)、リヨン・ビエンナーレ(2017年)などの国際展に多数参加。2020年、2021年にはヨーロッパ各地での大規模な個展が企画されている。

申込み・お問合せ

お申込みフォームはこちら: 
京都芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 021 島袋道浩
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp

GLOBAL ART TALK By KUAD x HAPS 

<現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
 京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
京都芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。

参考画像

《白い道》The White Road, 2019, Reborn Art Festival, Ishinomaki 2019