ユーディット・ゼング、谷中佑輔『The Point in Front Is Not the Point in Front Is Not』展

Kyoto Art Center presents the exhibition, “The Point in Front Is Not the Point in Front Is Not”, to which Higashiyama Artists Placement Service (HAPS) has provided curatorial coordination, from July 13 until August 13, 2017. This exhibition features the artists Judith Seng and Yusuke Taninaka, both currently based in Berlin, and reflects on the […]

【協力展覧会】國府理 水中エンジン redux

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSで協力している展覧会のお知らせです。 遠藤水城の組織した國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト実行委員会による展覧会「國府理 水中エンジン redux」が、アートスペース虹にて7月4日(火)〜7月30日(日)に開催されます。  「水中エンジン」は、國府が愛用していた軽トラックのエンジンを水中に沈め、稼働させるという作品です。エンジン音とともに熱および排気が発生し、水槽内の対流が可視化されると同時に展示空間の外まで敷設されたマフラーから排気ガスが排出されます。  この作品の成立は2012 年であり、言うまでもなくそれは現在まで続く「震災後」という時間が始まった時でもあります。國府自身も「水中エンジン」が福島第一原子力発電所の事故から影響を受けて構想されたことを明かしています。結果として、この作品は非常に「脆い」ものとなりました。壊れやすい。メンテナンスが必要である。完成していないのではないかとすら思える。  通常、再制作とは作家の意図を踏まえ、作品を忠実に再現するものです。しかし本企画は、それに多くの困難・不可能性を抱えている。部品もほとんど残っていませんし、國府自身が展示会場にてメンテナンスを施し続けていた、という状況を再現することも不可能です。したがってこの再制作は失敗に終わらざるを得ない。しかし、逆に問いますが、アートにおける成功とは何なのでしょうか。この作品が明らかにしてしまう不完全さこそが、この社会の有り様をそのまま示しているのではないでしょうか。私たちはそもそも原子燃料サイクルが完成しないことを既に知っています。この社会システムが決して完結したものではなく、極めて脆いことも。「水中エンジン」は震災および原発事故への反応や対応ではなく、それを象徴化せしめた作品というわけでもなく、その「構造的欠陥」が芸術の破れであると同時に、この社会の破れでもあるという事実を反映してしまったという点において、震災後の芸術作品の中でも白眉であると言えます。  この再制作プロジェクトはそのような「構造的欠陥」、「incompletion」な状態を積極的に引き受けるものです。しかし逆説的に、それはオルタナティヴな共有システムと記録システムの可能性へと繋がっています。美術館において共有が「展覧会」に、記録が「収蔵」に集約されるとしたならば、「水中エンジン」の「反復」はどこか別の方向へと進んでいく。共有されざるものの共有と、記録されざるものの記録の方へ。個人/故人の神話化や完成作品の永続化から離れ、ただありふれた、思い立ったかのように繰り返される追悼のようなものに。 (文:遠藤水城) 展覧会名:國府理 水中エンジン redux 会期::前期 7 月4 日(火)― 16 日(日) / 後期 7 月18 日(火)― 30 日(日) 閉廊日:月曜 開廊時間:11:00―19:00 ※7 月16 日(日)、 30 日(日)のみ18:00 まで 会場:アートスペース虹(京都市東山区東町247-2) 企画:遠藤水城(インディペンデント・キュレーター、日本シリーズ第3戦) 主催:國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト実行委員会 遠藤水城(インディペンデント・キュレーター)、白石晃一(アーティスト)、高嶋慈(批評家)、はがみちこ(アート・メディエーター)、ヤノベケンジ(アーティスト) 協力:アートコートギャラリー、アートスペース虹、京都芸術センター、京都市立芸術大学芸術資源研究センター、京都造形芸術大学ウルトラファクトリー、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 助成:アーツサポート関西、公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団 プロジェクトwebsite:https://engineinthewater.tumblr.com facebook:https://www.facebook.com/engineinthewater/ お問い合わせ:engineinthewater@gmail.com ・ゲストトーク 7 […]

GA TALK 008「アートと私の旅」

GA TALK 008 “My Journey with Art” Rudy Tseng (Independent Curator / Art Collector) Within the ecology of contemporary art, there are artists, gallerists, curators, as well as the vital presence of collectors, the people who buy the artworks. Looking back at history, there are cases where collectors have acted as patrons to specific artists, […]

GA TALK 007「参加型アートの系譜:クレア・ビショップ『人工地獄』を中心に」

GA TALK 007 Origins of Participatory Art: Claire Bishop, with a focus on “Artificial Hells” Toshikatsu Omori (Critic of fine arts, Contemporary art historian) Claire Bishop is an art historian at the Graduate Center of the City University of New York (CUNY), specializing in modern and contemporary art. Her piece, “Antagonism and Relational Aesthetics” (2004) […]

協力展覧会「裏声で歌へ」

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSで協力している展覧会のお知らせです。 遠藤水城の企画する展覧会「裏声で歌へ」展が、小山市立車屋美術館にて6月18日(日)まで開催中です。 時代の「音」、「声」をテーマにした展覧会です。 大和田俊、五月女哲平、本山ゆかりの3名の現代美術作家による新作を発表します。また、2014年に不慮の事故により亡くなった國府理が、東日本大震災にショックを受けて制作した《水中エンジン》(2012年)を、再制作し展示します。あわせて、小山市立乙女中学校の合唱コンクールの映像や、戦争柄の着物も展示し、「音」や「声」を通じて、さまざまな表現が互いに結びつき、あるいは切断される、複層的な展覧会を構成します。 尚、本展は、昨秋、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016」において、地域の案山子巡りと同居する形で開催された展覧会「人の集い」に続く、遠藤による連続展覧会「日本シリーズ」の第二弾となっています。 展覧会名:裏声で歌へ 会期::2017年4月8日(土)-6月18日(日) 会場:小山市立車屋美術館 企画:遠藤水城(インディペンデント・キュレーター) 出品:大和田俊、小山市立乙女中学校合唱コンクール、國府理、五月女哲平、戦争柄着物、本山ゆかり 主催:「裏声で歌へ」実行委員会、小山市教育委員会 詳細 https://www.city.oyama.tochigi.jp/kyoikuiinkai/kurumayabizyutukan/tenrankai/kaisaityuu/uragoedeutae.html

第6期HAPSスタジオ使用者決定!

Sorry, this entry is only available in 日本語. 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2012年12月より、京都を拠点に活動をしていく美術系アーティストのために小学校跡地を利用した制作スタジオを提供しています。この度、2017年4月から新たに使用を開始する美術分野のアーティスト1組を募集し、HAPS実行委員による厳正なる審査の結果、第6期の使用者が決定しましたので、お知らせします。  今回の第6期スタジオ使用者募集は、3年間のスタジオ使用を満期で終了したアーティスト・ユニット「トーチカ」の教室使用者を公募するものでした。1名・組のみの募集となり、必然的に非常に狭き門となりました。厳正な審査をくぐりぬけ見事選定されたHomesick Studioは、「写真」というメディウムの専門家集団であり、これまでにないスタジオ使用の可能性が開かれる点、また当人たちの活動内容も明確であり生産性・創造性が見込まれるという点において高く評価されました。彼らの今後の活躍に期待したいと思います。  制作に集中できることがHAPSスタジオの第一の特徴ですが、アーティスト間やキュレーターなど多くのゲストとの交流がはかれることもHAPSスタジオの大きなメリットになります。これを活用し、大きく羽ばたいてください! 遠藤水城(HAPS 実行委員長/インディペンデント・キュレーター) Homesick Studio 写真を扱う4人のアーティスト、成田舞、堀井ヒロツグ、前谷開、守屋友樹による共同スタジオ。写真現像用の暗室やスタジオを共有し、それぞれ写真、映像、テキストなどの作品制作を行う。                           □ アーティスト個別プロフィール 成田 舞 Narita Mai 1984年東京生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。暮らしのなかで起こる出来事をもとに現代の民話が編まれたらどういったものになるのかを考え、写真と文章を組み合わせた展示、朗読、写真集、ZINEなどを通して発表を行っている。主な展覧会に、個展「Home calling,’kiyakiya!’」CULTIVATE(2013年)、グループ展「New Japanese Photography」DOOMED GALLERY(2015年)等がある。2009 年「littlemore BCCKS 第二回写真集公募展」大賞・審査員賞(川内倫子氏選)受賞。www.naritamai.info     堀井ヒロツグ Horii Hirotsugu 1982年静岡県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。主な個展に「すべて海へ還っていく、そしてまた降り注ぐ」FOIL GALLERY(2015年)、グループ展に「HAKKA vol.2」BankART Studio NYK(2014年)、「AKAAKAスライドショーin大阪」(2015年)等がある。2013年「東川町国際写真フェスティバル […]

【協力イベント】國府理 「水中エンジン」 再起動

Sorry, this entry is only available in 日本語. HAPSで協力しているイベントのお知らせです。 — 2014年に急逝した國府理の《水中エンジン》(2012)は、彼の創作上においても、「震災後のアート」においても特異点を示す重要な作品です。インディペンデント・キュレーターの遠藤水城により構想された本プロジェクトでは、解体され失われたこの作品を再制作し、再び動態の姿での展示を行う予定です。下記のイベントにて再制作版「水中エンジン」をまずはお披露目します。 日時:2017年4月1日(土)15〜17時 場所:京都造形芸術大学 ULTRA FACTORY(京都市左京区北白川瓜生山2-116) 申込・問い合わせ:engineinthewater@gmail.com(要予約) 協力:京都造形芸術大学 ULTRA FACTORY    京都市立芸術大学 芸術資源研究センター    東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 【第一部】トーク 登壇者:遠藤 水城(プロジェクト発起人)      ヤノベ ケンジ(プロジェクト・アドバイザー)      白石 晃一(テクニカル・リーダー) 【第二部】「水中エンジン」始動式 詳細 https://engineinthewater.tumblr.com

【協力イベント】GIANT-STORY-MUSIC

Makiko Yamamoto and The Community Brain will co-host GIANT-STORY-MUSIC on Saturday, 18 March at The Museum of Futures in Surbiton, UK. This event is supported by Higashiyama Artists Placement Service (HAPS). GIANT-STORY-MUSIC Aritists: Makiko Yamamoto, Robin Hutchinson, Makoto Nomura, Kumiko Yabu, Enrico Bertelli Date: Saturday 18 March 2017 Venue: The Museum of Futures (117 Brighton […]

「Time Travel Guide feat. Shing02 | 東アジア文化都市2017京都PR」 完成のお知らせ

Sorry, this entry is only available in 日本語. このたび、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、「東アジア文化都市2017京都」(※1)のプロモーション映像を製作いたしました。クリエイティブユニットのトーチカをディレクターに迎え、京都の伝統と最先端の映像技術が融合した創造的で革新的な作品が完成いたしました。今回公開となる本編「Time Travel Guide feat. Shing02 | 東アジア文化都市2017京都PR」は、環太平洋を拠点に活躍する音楽家のShing02によるリリックとともに、映像のイメージがさらに詩的な広がりを増しています。 公開日:2017年3月15日(水)午前10時 公開方法:東アジア文化都市2017京都公式ホームページ(https://culturecity-kyoto.com/) 本編URL:https://www.youtube.com/watch?v=ToAXqvTdeSg 尺:3分10秒 製作:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) ディレクター:トーチカ 映像の内容: (1) 京都を拠点に活動する若手アーティスト等が制作 トーチカ(映像)のディレクションのもと、NAZE(現代美術)、CEKAI(グラフィック)、上田普(書家)、山路敦司(作曲家)など、様々なアーティストとともに、京都の美しい風景と最先端の映像技術「VR(ヴァーチャルリアリティ)」が融合した創造的で革新的な映像作品を制作した。 (2) 京都の有名な観光スポット等で、市民や国内外からの訪問者が京都の美しさを再発見できる映像を撮影 中国、韓国をはじめ海外にも広く発信するため、京都の様々な寺社、団体等の協力により、外国人観光客にも人気のある観光スポット等で、その魅力や美しさが伝わる映像を撮影した。 (ロケ地)順不同 貴船神社、清水寺、平安神宮、伏見稲荷大社、宮川町、元離宮二条城、錦市場、京都駅ビル、京都タワー、一念坂・二年坂、鴨川デルタ 等 (3) 東アジアならではの内容 日中韓の共用漢字808字(※2)から選んだ漢字(鳥、音など)や、日中韓で共有するイメージ(虎、龍など)により、東アジアを表現した。   「歌詞にある”time travel”という言葉は、作品の映像や音楽におけるtraditional(伝統), ancientとmodern(古代と現代)の行き来を示しています。それは京都というまちの特性であると同時に、過去から未来を眺める、あるいは未来から過去を眺めることによって、人間の知恵や歴史および文化、ヴィジョンを捉え、そのことによって過去を乗り越えた先にある未来としての平和を象徴しています。」     トーチカ ナガタタケシとモンノカヅエによる1998年より活動を始めたクリエイティブユニット。「若手芸術家の居住・制作・発表の場づくり事業」においてHAPSが運営する元新道小学校を活用したスタジオを拠点に活動している。デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合した、空中にペンライトの光で絵を描きアニメーションを作るという画期的な作品「PikaPika」を編み出す。各地で展覧会や子ども向けのワークショップを開催しているほか、企業や自治体のプロモーションも手がけている。http://tochka.jp     上田普 1974年兵庫県淡路島生。母のもとで5歳より書を学ぶ。四国大学書道コース卒。四国大学書道文化学科非常勤講師。中国に留学後、北米に渡り、個展やサザビーズNY出品を行うなど2年の活動後、日本的な美意識を求めて2002年制作の場を京都に移す。以後、線と空間にこだわった書の作品は、時には立体、時にはアクアリウム、ファッションでと自由な素材で表現を模索し続ける。2005年京都市美術協会より新鋭美術作家に選出。関西を中心に韓国、豪州、ブルガリア、英国等のアートイベントに参加。近年は泉鏡花作、中川学絵の絵本「龍潭譚」、同じく「絵本化鳥」の題字、男前豆腐店、柊家旅館、叶匠壽庵、NMB48 等のパッケージロゴ、監修等を行っている。http://www.uetahiroshi.com     NAZE 1989年茨城県生まれ、京都府在住。京都精華大学卒業。ゴミや廃材などの収拾物、印刷物や写真など既存のモチーフに描くドローイング作品や、グラフィティを用いた作品などを制作。個人での活動の他にcontact Gonzo、犯罪ボーイズといったアーティストユニットでも活動。主な展覧会に、2011年「NAZE?」FOIL GALLERY(東京)、2013年「GO […]