・池田剛介
・井上亜美
・中田有美
・マイケル・ウィッテル
今回は過去最大の応募者数であり、その質も極めて高いものでした。
非常に困難な審査となりましたが、選ばれた4名はいずれも「アート」の意味を更新しながら、実践的な活動を続けていくことができる作家たちです。近年、京都に素晴らしいアーティストたちが集まってきています。この公募でも4名のうち3名が京都以外の土地から、HAPSスタジオを使用できるということで京都への移住を決めました。HAPSスタジオを拠点に彼ら/彼女らが、切磋琢磨しながら、大胆に活躍していくことを心より期待します。
遠藤水城(HAPS 実行委員長/インディペンデント・キュレーター)
第5期使用者
池田剛介 Ikeda Kosuke
1980年生まれ。美術作家。2003年京都造形芸術大学情報デザイン学部卒業。2005年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。平成17年度文化庁新進芸術家在外研修員としてボストン滞在。平成27年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台北滞在。
自然現象、生態系、エネルギーなどへの関心をめぐりながら制作活動を行う。近年の主な展示に「Regeneration Movement」(國立台灣美術館、台中)、「モノの生態系 – 台南」(絶対空間、台南)、「Tomorrow Comes Today」(國立台灣美術館、台中)、「あいちトリエンナーレ2013」(納屋橋会場、愛知)、「メルボルン芸術発電所」(RMITプロジェクトスペース、メルボルン)など。
www.kosukeikeda.net
(Photo: Hao-Chiang Chien)
井上亜美 Inoue Ami
1991年宮城生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。在学中に狩猟をはじめる。猟師として生活する傍ら、狩猟の現場でつぎつぎに起こる出来事をエスノグラフィックな視点で見つめ、自身が出演・演出する手法で映像作品を制作している。作品に、都会で暮らす猟師の奇妙な生活を描いた「猟師の生活」、震災後に猟をやめた祖父を追った「じいちゃんとわたしの共通言語」などがある。
http://amiinoue.com
(Photo: 越田乃梨子)
中田有美 Nakata Yumi
1984年奈良生まれ。2009年京都市立芸術大学美術研究科造形構想専攻修了、2016年京都市立芸術大学美術研究科博士課程(油画)修了。
「描く」ことを通して自己、および他者の存在を問うことを目的に作品を制作している。自らが持つ顔面や記憶、言語に規定される「ものの意味」に注目し、それらが生成される様子を平面上に表象言語を用いた独自のシミュレーションをすることで、我々の共有する現実を示そうとしている。
http://nakatayumi.tumblr.com/
マイケル・ウィッテル Michael Whittle
1976年イギリス・ノーサンバーランド生まれ。ブラッドフォード大学で生物学を学んだのち、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士在籍中、2010年文部科学省国費外国人留学生として訪日。2年間の研究生を経て、2015年京都市立芸術大学大学院博士課程修了。科学と美術の詩的な関係について書いた博士論文『Romantic Objectivism: Diagrammatic thought in Contemporary Art』で梅原猛賞を受賞。図像学的なシンボルや科学記号を使った複雑で繊細なドローイングやインスタレーションを制作。パブリックコレクションにハドソンバリー現代美術センター(NY/アメリカ)など。ロンドンやニューヨークなどでも活動中。
http://www.michael-whittle.com
【元新道小学校について】
元新道小学校は、東側に名刹建仁寺、北側に京都ゑびす神社、西側に京都五花街の一つ宮川町と京都の風情を醸し出す地域にあります。京都の中心地で、四条河原町や祇園にも近く、大変便利な場所です。現在は、新道自治連合会の会合等、障害のある方の芸術活動支援事業、新道児童館、東山開睛館の部活動等の目的で使用されているとともに、6教室をHAPSスタジオとして活用しています。
【HAPSスタジオの他の使用者】(2016年4月1日現在)
・トーチカ
・yang02