現在、アートをめぐって表現と政治的適正性の不和や、検閲や自主検閲の問題が噴出しています。これは公共性の範囲、自由な表現の条件、社会性の共有などが揺らいでいることの表れに他なりません。また、この問題はアーティスト、キュレーター、教育者、研究者、社会活動家、ツイッター上の人格、観衆・鑑賞者など、複数の位置性(ポジショナリティ)が相互に示す倫理の差異としても捉えることができます。本イベントでは3つの対話を軸に、現行の問題の「外郭」を浮き彫りにし、また同時にその「核心」に迫ります。
概要
オープン・ディスカッション「表現と倫理の現在」日時:2016年3月25日(金) 18:00-21:30
会場:Social Kitchen(京都市上京区相国寺門前町699)
定員:50名
参加費:500円
主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
【プログラム】 *逐次通訳あり
第一部「インスティテューションと芸術実践」
遠藤水城 x サンドラ・シコロヴァ
第二部「ポジショナリティの倫理/アーカイヴの原理」
大塚亮真 x 佐藤知久
第三部「芸術家・教育者・活動家」
伊藤存 x ブブ・ド・ラ・マドレーヌ
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全体ディスカッション
お問合せ・予約
HAPSe-mail info@haps-kyoto.com
電話 075-525-7525
メールに氏名、連絡先、ご予約人数を明記ください。
登壇者プロフィール
遠藤水城
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)エグゼクティブ・ディレクター。
サンドラ・シコロヴァ
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大塚亮真
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10歳頃に映画『愛は霧の彼方に』を見てゴリラの魅せられ、一生ゴリラに関わる仕事がしたいと強く思う。その後ゴリラ研究で有名な京都大学に入学し、現在はゴリラ写真家を目指しながら、ゴリラと人間がどうしたらより良く共存していけるのかを考えている。2015年、ウガンダとルワンダでマウンテンゴリラに会い、その姿を写真と映像に収め、2016年、京都市にて“ゴリラ展。”を開催。今年から京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に進学し、アフリカでフィールドワークを行う予定。
佐藤知久
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伊藤存
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ブブ・ド・ラ・マドレーヌ
1961年大阪市生まれ。アーティスト。時々ドラァグクイーン。パフォーマンス「S/N」(dumb type 1994-96)出演など国内外のアーティストとの共同制作多数。92年よりHIV/エイズの予防とケア、セックスワーカーの性的健康、触法障碍者・高齢者の福祉にも携わる。2008年より「私塾」を友人らと共に開催。2010年に社会学者の山田創平氏らと「水図プロジェクト」を開始。http://www.otafinearts.com/ja/artists/bubu-de-la-madeleine/
最近書いたこと; http://dontexploitmyanger.tumblr.com http://swashweb.sakura.ne.jp/node/148
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