Social Work / Art Conference(SW/AC)ディレクターの奥山理子が登壇するイベントのお知らせです。

概要

シンポジウム「共生と分有のトポス〜潜在的なコモンズの連環デザイン」

日時:2022年11月5日(土)11:30〜16:30(開場11:00)
会場:京都国立近代美術館1階講堂(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
定員:先着50名 ※定員になり次第締切
参加費:無料
登壇者:奥山理子/髙橋悟/田中功起/松井広志/松村圭一郎/山内朋樹/山本麻紀子
主催:京都市立芸術大学

https://liquid-kcua.jp

シンポジウム「共生と分有のトポス」では、排除でも包摂でもない「潜在的なコモンズ」をテーマに、所有・記憶・ 共同体など複数の問いについて芸術固有の接近方法で共に考える実験的なアッセンブリを計画しています。登壇者には、アート・人類学・社会学・ソーシャルワーク・美学・造園など複数の領域から専門家をお招きし、知識や経験を分有しながら従来のアートの学びのフォーマットを多元化するような試みにしたいと考えています。
髙橋悟(プログラムディレクター/京都市立芸術大学美術学部教授)

タイムテーブル

11:30〜 1部 シンポジウム「離れつつ共にあること~挿し木と記憶メディアと相談ネットワーク」
奥山理子×髙橋悟×松井広志×山本麻紀子

13:15〜 2部 シンポジウム「潜在的コモンズの周辺~持ち去られたラジオ・欲しくない貰い物・なつけること」
髙橋悟×田中功起×松村圭一郎×山内朋樹

15:00〜 3部 全体意見交換「リフレクティング・タイム」
奥山理子×髙橋悟×田中功起×松井広志×松村圭一郎×山内朋樹×山本麻紀子

 

登壇者プロフィール

奥山理子(おくやま りこ:Social Work / Art Conference(SW/AC)ディレクター/みずのき美術館キュレーター)
母の障害者支援施設みずのき施設長就任に伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。施設でのボランティア活動を経て、2012年みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画、相談事業Social Work / Art Conference(SW/AC)の立ち上げを行う。

 
髙橋悟(たかはし さとる:美術家/京都市立芸術大学美術学部教授)
「生存の技法」という視点からアートを捉え直し、領域横断的な制作や研究プロジェクトを国内外の機関で展開してきた。主な展覧会に「PARASOPHIA京都国際現代芸術祭2015」(京都市美術館)、「生存のエシックス」(京都国立近代美術館)、「横浜トリエンナーレ2014」(横浜美術館)など。

 
田中功起(たなか こおき:アーティスト)
アーティスト。主な展覧会にあいちトリエンナーレ(2019)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)などがある。2015 年にドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013 年に参加したヴェネチア・ビエンナーレでは日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『リフレクティブ・ノート(選集)』(アートソンジェ、美術出版社、2020 年/2021 年)、『Vulnerable Histories (An Archive)』(JRP | Ringier、2018 年)、『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015 年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014 年)など。

 
松井広志(まつい ひろし:社会学・メディア論/愛知淑徳大学准教授)
大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)。模型やゲームの歴史に基づき、「モノがどのようにメディアとなるのか」という問いを探究している。主な著書に『模型のメディア論』(青弓社、2017)、編著に『多元化するゲーム文化と社会』(ニューゲームズオーダー、2019)、『ソーシャルメディア・スタディーズ』(北樹出版、2021)などがある。

 
松村圭一郎(まつむら けいいちろう:文化人類学/岡山大学准教授)
岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社、2008)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』(ミシマ社、2021)、『これからの大学』(春秋社、2019)、『はみだしの人類学』(NHK出版、2020)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社、2019)、『働くことの人類学』(黒鳥社、2021)がある。

 
山内朋樹(やまうち ともき:美学/京都教育大学准教授/庭師)
在学中に庭師のアルバイトをはじめ研究の傍ら独立。庭の構造を物体の配置や作庭プロセスの分析から明らかにするフィールドワークをおこなっている。現在、京都福地山観音寺の作庭現場に取材した「庭のかたちが生まれるとき」をフィルムアート社ウェブサイトで連載中。共著に『ライティングの哲学』(星海社、2021)、訳書にジル・クレマン『動いている庭』(みすず書房、2015)

 
山本麻紀子(やまもと まきこ:アーティスト/京都市立芸術大学非常勤講師)
ある特定の場所についての観察や考察を続け、常識や習慣など日常の中で見過ごされている事柄や疑問を糸口にして、他者とのコミュニケーションを発生させるプロジェクトを行う。その一連の過程を、絵、写真、映像、染め、刺繍など様々な形式で作品制作を行っている。2018年~2020年には総合福祉施設 東九条のぞみの園(京都市南区)との協働プロジェクト「ノガミッツプロジェクト」、2020年~崇仁地域(京都市下京区)にて「崇仁すくすくセンター(挿し木プロジェクト)」をスタートさせ、主に高齢者との関わりを起点にし、様々な人たちとの関係をつくり出しながらプロジェクトを展開している。

 

問合せ先

Eメール art-f@kcua.ac.jp
電話 075-334-2006(京都市立芸術大学教務学生課/受付時間|平日9:00–17:00)