開催情報
【出演】エフスタイル、三谷龍二、深澤直人、服部滋樹、鞍田崇
【期間】2014年2月13日(木)13:30 ~ 23:00
【料金】
Lesson 1:500円(学生:400円)
Lesson 2・3:各700円(学生:各600円)
Lesson 4・5:各1,200円(学生:各1,100円) *1ドリンク・フード付
◎ 全5回通し:4,000円(学生:3,500円)
http://blog.glam.jp/kyoto_life/2014/01/figures-and-gro-d5c5.html
会場
会場名:medeia shop VOX SQUAREアクセス:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1階
電話番号:075-255-3717
開館時間:13:30~23:00
休館日等:無休
概要
図と地、地と図――。白地に際立つ黒い図像のように、背景があるからこそ、ものは見える。でも、見方によっては、図像がバックグラウンドとなって、背景だったはずの部分が浮かび上がることもある。図(Figure)と地(Ground)は、そんなふうに目の前の光景の役割が往還しあう関係性のこと。日々の衣服や料理や道具と、それらが着たり食されたり使われたりする暮らしのあり方との間にも、これと似た相関性があります。ふだんは気にかけていないけれど、何げなく手にした一本のペンから、社会の現状とこれからへと思いをめぐらすことができるハズだし、その逆もしかり。
それが「しかり」であることを示してくれるのが、〈民藝〉。だからこそ、近年あらためて注目をあつめているのではないか。そう考えて編纂したのが、『〈民藝〉 のレッスン』(フィルムアート社)でした。
同書刊行を機に、MEDIA SHOPで2012年に行ったレクチャーシリーズ「〈民藝〉のレッスン」(全8回)は、〈民藝〉を手がかりとして、多様な切り口から、社会と暮らしのあり方を検討しました。今回はその番外編・集中講義。「Figures and Grounds(図から地へ 地から図へ)」というテーマで連続トークセッションを行います。
5つのトーク、全10時間からなる本企画では、あらためて「なぜいま〈民藝〉か」について、ローカル、リアル、ノーマル、ムーヴメントという4つのキーワードからひも解いていきます。大きな物語が終わった時代、人々はどのようにつながり、どのようにそれを深め、これからの社会と暮らしの姿を切り開くことができるのか。さまざまな語り手から紡ぎだされるお話を糸口に、みなさんと一緒にもう一度考える機会になればうれしいです。
[ スケジュール ] 13:30 / Lesson 1: なぜいま〈民藝〉か? 鞍田崇
15:30 / Lesson 2: ローカルなふるまい エフスタイル
17:30 / Lesson 3: 取り戻されるリアル 三谷龍二
19:30 / Lesson 4: ノーマルという視点 深澤直人
21:30 / Lesson 5: ムーヴメントのゆくえ 服部滋樹
*Lesson2~5 は対談形式です (聞き手:鞍田崇)
[ 定員 ] 各70名(要申込)
[ お問合せ・お申し込み ]
MEDIA SHOP(メディア・ショップ)
Tel/ 075-255-0783
Mail/ mediashop@media-shop.co.jp
*お申し込みはメールのみ受付させていただきます。
プロフィール
■エフスタイル F/style五十嵐恵美(いがらし・えみ 1978年生まれ)と星野若菜(ほしの・わかな 1979年生まれ)により、2001年地元新潟にて開設。地場産業を中心に、デザイン提案から販路の開拓までを一貫して請け負い、次世代の暮らしに溶け込む商品を提供。主な仕事は、山形の月山緞通とのコラボレートによるマットシリーズや、新潟の伝統工芸品シナ織りのバッグ等。著書に『エフスタイルの仕事』、対談収録『サヨナラ、民芸。こんにちは、民藝』など。
◎F/style:http://www.fstyle-web.net/
■三谷龍二 MITANI Ryuji
木工デザイナー。1952年福井県生まれ。1981年、長野県松本市に工房ペルソナスタジオ開設。普段使いの木の器のあり方を提案、多くの共感を得、木工の世界を広げることに貢献。2011年にギャラリースペース「10センチ」をオープン。また、「クラフトフェアまつもと」「工芸の五月」の発足当初から運営に携わり、2012年より「瀬戸内生活工芸祭」の総合ディレクターもつとめる。主な著作として、『木の匙』、『工芸三都物語 遠くの町と手としごと』、『道具の足跡』(共著)など。
◎三谷龍二 木の器:http://www.mitaniryuji.com/
■深澤直人 FUKASAWA Naoto
プロダクトデザイナー。1956年山梨県生まれ。2003年、NAOTO FUKASAWA DESIGN設立。卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国内外のデザインを多数手がける。主な作品として、au/KDDIの携帯電話「INFOBAR」や無印良品の「壁掛式CDプレーヤー」、マルニ木工「HIROSHIMA」など。著書に、『デザインの輪郭』、『デザインの生態学』(共著)など。2014年4月より多摩美術大学新学科教授。2010-13年グッドデザイン賞審査委員長。2012年日本民藝館館長に就任。
◎NAOTO FUKASAWA DESIGN: http://www.naotofukasawa.com/
■服部滋樹 HATTORI Shigeki
graf 代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。1970 年生まれ、大阪府出身。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgraf を立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手掛け、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。
◎graf: http://www.graf-d3.com/
■鞍田 崇 KURATA Takashi
哲学者。1970年兵庫県生まれ。総合地球環境学研究所特任准教授。暮らしのかたちという視点から、現代社会の思想的状況を問い、それを表す言葉を探求、多くのトークセッションを手がけている。主な著作として、『人間科学としての地球環境学』(共著)、『〈民藝〉のレッスン』(編著)など。
◎ぼちぼちな日々 京都通信:http://blog.glam.jp/kyoto_life/