• 2015年09月01日

開催情報

【作家】マルコ・ネレオ・ロテッリ
【期間】2015年10月1日(土)~10月18日(日)
【料金】無料
http://gallery-tomo.com/?p=3729

会場

会場名:ギャラリー知
webサイト:http://gallery-tomo.com/
アクセス:〒604-0995 京都市中京区寺町通丸太町東南角下御霊前町633
青山ビル1F
電話番号:075-585-4160
開館時間:12:00~19:00(最終日は18:00まで)
休館日等:月曜日休み

概要

ご挨拶
2013年から3年間、GALLERY TOMO(ギャラリー知)は、イタリアのコモに位置する近現代美術ギャラリー、MAGと提携し、国境を越え、現代美術資産の相互交流を進めて参りました。この度、その交流をさらに発展させ、イタリア文化会館-大阪との共同開催という新しい形でアートプロジェクトを企画することとなりました。日本では10月初めから11月の終わりにかけて展開され、この間イタリアから3名のアーティストがシリーズで日本を訪れます。第1弾となるのは、〈言葉〉を形象化する現代の巨匠、マルコ・ ネレオ・ロテッリの展示。彼の作品が展示されるのは日本初です。また、イタリア・コモのMAG ギャラリーにおいてもロテッリ展を9月19日から先行して展示開始しており、続く形で京都の GALLERY TOMOで10月1日に、最後に イタリア文化会館-大阪で10月2日にスタートし、10月18日に3カ所同時の終幕を迎えます。3 つの異なる街で開催される今回の展覧会は、ロテッリが本プロジェクトのために特別に制作した〈光の鏡〉を通じ、文化と言葉をめぐって2つの大陸を一つに結びつけます。皆様は東洋と西洋の間につながれた一つの輪を目にすることとなるでしょう。ロテッリの展示から始まり、11月29日まで続く約2ヶ月の旅の行方が、どのような物語となるのか、現代を生きるアーティストの魂とともに感じていただければ幸いです。
GALLERY TOMO ディレクター
青山 知相
コンセプト
マルコ・ネレオ・ロテッリが今回のプロジェクトで強く望んだのは、〈言葉〉が彼に示唆しつづけてきたイメージに注目し、そこに大きな表現力を与えること、しかし同時にそのイメージを象形や主題としては決して扱わないことであった。そのイメージから透けて見えるあらゆるポエジーは愛である。すべての酸のヴェールは絵であり、面から引き出された素材である。それはあたかも、いにしえのカンヴァスにおける現代のレンブラントといった様相を呈している。
伝統的な日本の扇子の美とかたちに強い刺激を受けたロテッリは、無地の紙と着色された記号(これはより多くの作品で反復され、全展覧会で姿を見せるもの)による14 点の作品と、鮮やかなカラーのフェルトを用いた14 点の作品を創作している。そこでは逆にデザインがシンボリックにして直接的であり、その彩色された線のなかへと深く没入する。
ロテッリの芸術上の探求にとって重要な契機となったのが、エクリチュールの概念に対するロラン・バルトのアプローチであることは間違いない。現代の記号学者であるバルトは、自らが「虚空の記号の倫理学」と定義するものに関する真の教えを、自身の日本での体験から得たと考えていた。事実、バルトは1969 年のインタビューで次のように明言する。「日本での旅は、わたしをとりまく知的環境のあり様をがらりと変えてしまった。(中略)それは本質的な意味で、まったく新しい記号の体験をわたしにもたらしてくれたのである」。
これは実際、コミュニケーションが日常的な現実のなかで再発見される場で生まれる思想であり、そのとき、多様な指示対象を背負いすぎた〈シンボル〉“シニフィアン”はたった一つの言葉によって、つまりシニフィエの単一性によって、自己の認識を失う。
ロテッリの出発点となったのはまぎれもなく、いまだに知られていないシニフィアンの秩序をめぐる論理的な考察である。
小さな鏡―わたしはこれをバックミラーと考えたい―の中で孤立した記号を用い、作家はシニフィアンとシニフィエのあいだの理想郷的なコミュニケーション空間をわたしの眼の
前に提示する。記号をとりまく虚空は、映し出された現実を再現していると言いかえることもできるだろう。
さらに別の言葉を用いるなら、これらの鏡は接点にほかならない。そこでは〈シンボル〉と〈言葉〉、〈記号〉と〈言語〉とが共生し、共鳴し、無二の現実をかたちづくるのである。

イベント

10月1日(木) 14:00 ~ 16:45
プレ・イベント
響き合う日伊詩人:ポエトリーリーディング in Kyoto 2015
主催:“JUNPA” 日本国際詩人協会  
会場:新島会館本館 2F 礼拝室
日本国際詩人協会URL. http://www.ama-hashi.com/
参加費:¥2,000
10月1日(木)17:00 ~ 19:00
オープニングパーティー(京都) 
会場:GALLERY TOMO 入場無料
10月2日(金)
17:00~19:00
オープニングパーティー(大阪)  
会場:イタリア文化会館 大阪 入場無料
主催
GALLERY TOMO 、MAG、イタリア文化会館 大阪
MAG: http://www.marsiglioneartsgallery.com/
イタリア文化会館 大阪: http://www.iicosaka.esteri.it/IIC_Osaka/
協力
日本国際詩人協会
http://www.ama-hashi.com/
後援
京都市、在大阪イタリア総領事館、伊日財団、イタリア ソムリエ協会、ルイジ・ルッソロ資料連盟