• 2012年05月07日

開催情報

【作家】
佐藤翠
 
【期間】2012年4月13日(金)~5月26日(土)  
【料金】無料
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/midori-sato-exhibition-2012/

会場

会場名:TKG エディションズ 京都
webサイト:http://www.tomiokoyamagallery.com/
アクセス:〒600-8325 京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通 / 新花屋町通 西南角)1F
電話番号:075-353-9994
開館時間:11:00~19:00
休館日等:日曜日・月曜日・祝日休み

概要

佐藤 翠は街のブティックやショップ、雑誌でみた美しい服や靴、クローゼットやシューズラックなどを描きます。等身大のクローゼットを描いたペインティング、雑貨や建物等をモチーフとするたくさんの小品が散りばめられたインスタレーションなど、佐藤の作品を目の前にすると、それらが構築する世界がもつ抗いがたい幸福感と魅惑によって、その中へ瞬時に、そして心地よく吸い込まれるようです。そして作品の細部へ目をやると、大胆なタッチと緻密な描き込み、また意図的な塗りムラなどが、豊かな色彩を紡ぎあげていることに気付きます。
一昨年から昨年春にかけて滞在したパリのアーティスト・イン・レジデンスで制作した、絨毯をモチーフとしたシリーズ(”Carpet –Paris I-”、 ”Carpet –Paris 2-”)では、綿布を木枠に張らず、直接壁に展示しています。カーペットの模様を同じテキスタイルである綿布に描く。そのイメージは忠実な再現ではなく、様々な筆触と色の戯れによって作り上げられています。この「生地」の表層でなされる触覚的な表現は、身体的な感覚をともなった鑑賞を誘います。
日常のなか、あるいは旅の途中でみかける美しいもの、丁寧にこだわって作られたもの、想像を超える異文化。それらの素晴しいもの出会ったときに受ける衝撃、喜び、高揚を覚えておきたい。留めておきたい。そうすることによって、それらとは対局にある気持ちの時に自分を奮い立たせることができる。制作の動機について佐藤はそう話します。彼女が感じ、画布に定着された幸福感が鑑賞者へと受け渡されるということ。それはきわめて原初的な、時間を超えた絵画というもののもつ素晴らしさといえるでしょう。
本展は「クローゼットのある部屋」をイメージし、大きなクローゼットや絨毯をモチーフとしたペインティングや、パリで見つけたタイルやレース、刺繍などの装飾のパターン、また身近にあるお気に入りのものを描いた作品を展示します。また小さなペインティングや蚤の市で見つけた額を使用し、ひとつの部屋のような空間をつくりあげる展示となります。是非ご高覧ください。
【イベント、その他】
オープニングレセプション 4月13日(金) 18:00~20:00
[アーティスト・トーク] ギャラリー内 :4月13日(金) 17:30(ご予約不要)
アートフェア「ART KYOTO 2012」の開催にあわせ、4月29日(日)は臨時開廊いたします
(5月8日(火)は振替休廊)