開催情報
【作家】包 雯蕊、付 麗婭、奥山 紗代子【期間】2021.07.29 – 2021.08.08
【開館時間】12:00~19:00
【休館日等】8/1(日)、8/2(月)
【料金】無料
https://gallery.kyoto-seika.ac.jp/exhibition/210729/
会場
会場名:京都精華大学サテライトスペースDemachiwebサイト:https://gallery.kyoto-seika.ac.jp
アクセス:〒606-8205京都市左京区田中上柳町25-3 京阪出町柳ビル2F(叡山電車出町柳駅改札西側すぐ)
電話番号:075-702-5263
概要
記録手段としての映像、あるいは写真。それらの記録媒体は、外部世界を撮影したものであっても、ある程度は、自分自身の内面が投影されている。映像や写真におけるイメージは、一目瞭然であり、かくも気まぐれで、魅力的なのであろうか。我々は観ることによってイメージを作りあげる。私たちは何度も何度もイメージと交わる。ニンフ(Nymph)はまさにそのメタファーである。
「ニンフとは、古代ギリシャや北欧の神話に登場する妖精のことで、神ではなく、不老不死でもない。 Nymphはイメージのメタファーであり、真に生き生きとした生命と死んだものとの間の境界線上にある存在である。哲学者ジョルジョ・アガンベンは、図像研究の系譜をたどることで、私たちの過去の記憶がイメージに封印されていること、そしてイメージとの結合(ニンフ)においてのみ、私たちは記憶や過去へのアクセスの可能性を開いていくことができることを、示唆している。」
目を支点として、「観る」という行為は、外部世界の認識を自分の内部に吸収する。我々の中には、広大なイメージの世界があると言える。
それはいったい何であろうか? 記憶、経験、情緒 ……いったん私たちの人生に入ってくると、私たちと一緒に成長し、変化していくもの、それらがニンフであると考えられる。
※引用文献:吉奥乔・阿甘本(Giorgio Agamben)『宁芙』重庆大学出版社,2016.[中国語]