• 2021年10月26日

開催情報

【期間】2021.10.1 – 2021.11.6
【開館時間】10-17時(入館は16時30分まで)
【休館日等】日曜日・祝日、10月23日(土)
【料金】一般200円、大学生150円、高校生以下無料
https://www.museum.kit.ac.jp/20210927.html

会場

会場名: 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
webサイト:http://www.museum.kit.ac.jp/index.html
アクセス:〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
電話番号:075-724-7924

概要

京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、これまで、京都市立芸術大学と共催で、京都市立芸術大学・京都工芸繊維大学それぞれの前身校で展開された図案教育に関する展覧会を開催してきました。また、染織図案に対象を絞って、図案教育が制作の現場で果たしてきた役割を明らかにする展覧会も企画してきました。さらに、「明治から戦前期の教育資料―奈良女子高等師範学校と京都高等工芸学校」(2020年)では、奈良女子大学と共催で、両大学の前身校の教育課程における視覚教材を展示して、明治期の高等教育のあり方を考察しました。
  今回の展覧会「美術の教育/教育の美術」では、上記のような高等教育機関における専門教育の前の段階に焦点をあてて、近代の京都における図画・美術教育の展開を初等教育から高等教育の現場までを俯瞰して提示し、また、明治期の女子教育や修身教育さらには、歴史・国語教育においてヴィジュアルな教材がどのような役割を果たしたかを示します。そのうえで、京都高等工芸学校の図案科でおこなったデザイン教育がどのようなもので、20世紀初頭にあってどのような意味をもっていたのかを考察したいと思います。
  本展覧会により、伝統的に多様な美術工芸を育んできた京都で、美術工芸を近代化するにあたり、どのような教育がおこなわれたかが明らかになるとともに、この時期の他の教育ジャンルにおいて視覚教材がどのように活用されたかを示すことができればと考えています。