• 2013年09月11日

開催情報

【期間】2013年10月26日(土)、10月27日(日)、12月14日(土)、12月15日(日)
【料金】1プログラム500円、当日券のみ
http://www.momak.go.jp/Japanese/films/2013/momakFilms.html

会場

 
会場名:京都国立近代美術館
webサイト:http://www.momak.go.jp/
アクセス:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町
電話番号:代表:075-761-4111
テレホンサービス:075-761-9900
開館時間:9:30~17:00/火〜木・土日祝(入館は16:30まで)
9:30~20:00/金(入館は19:30まで)
休館日等:月曜日休み
  

概要

MoMAK films:美術が読み解く映画たち
「映画をめぐる美術」展の関連企画として、ブロータースおよび出演アーティストたちが作品の中で言及している映画を取り上げる。1日目は無声映画期において、突出した表現の密度を示したドライヤーの名作と、喜劇王チャップリン、キートンによる自己言及的なスラップスティップ・コメディ、2日目は比類ない作家性をもち、後進の映画作家を刺激し続けるヒッチコックとアントニオーニの代表作を上映する。
■10月26日(土)14:00-15:31『裁かるゝジャンヌ』1928年(フランス)91分・35mm・白黒
古文書の記録をもとにジャンヌ・ダルク裁判の忠実な再現を試みる一方、実際には数ヶ月に及んだ裁判を1日の時間に凝縮し、ほぼ全篇をクロース・アップとインタータイトルだけで構成。因習的な映画話法から解き放たれたカール・ドライヤー最後の無声映画。
■10月26日(土)15:50-17:14『チャップリンの替え玉』1916年(アメリカ)20分・35mm・白黒
チャップリンのミューチュアル社移籍第1作。チャーリーそっくりのデパートの売場監督が店長とともに売り上げを持ち逃げしようとして、チャーリーを替玉に仕立てるが、失敗に終わる。エレベーター、エスカレーターの上下運動を生かしたドタバタアクションが秀逸。
■10月26日(土)15:50-17:14『チャップリンの楽屋騒動』1916年(アメリカ)20分・35mm・白黒
ミューチュアル時代の第7作。映画の道具方助手を務めるチャーリーは、居眠りばかりの親方に代わって撮影所内を走り回る。撮影現場の各所で騒動を引き起こすが、最後は撮影所に忍び込んだ女優志望の少女と恋仲におさまる。「バックステージもの」の一篇。
■10月26日(土)15:50-17:14『キートンの探偵学入門』1924年(アメリカ)44分・16mm・白黒
無声映画期のアメリカ喜劇を代表する作品の一つ。恋人を失いそうになって、気がふさぎ、仕事中に居眠りをしてしまった探偵志望の映写技師。彼は自らが探偵となって大活躍し、悪漢にさらわれた恋人を助け出す映画の夢を見る。キートンの超人的なアクションの連続に注目。
■10月27日(日)14:00-16:09『レベッカ』1940年(アメリカ)129分・35mm・白黒
大恋愛の末に後妻として富豪の家に嫁いだ女が、その館に先妻レベッカの影を色濃く感じ、そして不気味な家政婦の存在に言い知れぬ恐怖を覚える。ヒッチコックがハリウッドに移って初めて撮った作品だが、英国上流階級の陰鬱な雰囲気をそこかしこに漂わせる。
■10月27日(日)16:20-18:21『夜』1960年(イタリア)121分・35mm・白黒
作家の夫ジュヴァアンニと何不自由なく暮らす妻リディア。妻はある夜、親密だった夫の親友の死と夫の浮気を立て続けに知ることとなる。音楽はジャズの鬼才ジョルジョ・ガスリーニが手がけている。1961年のベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品。
MoMAK Films: ワイドスクリーンの魅力
テレビへの対抗策としてワイドスクリーン化が始まったのは、3本のフィルムを用いるシネマが登場した1952年。翌年、左右を圧縮した画像が記録された1本のフィルムを、アナモフイック・レンズにより横方向に拡大して投影するシネマスコープ方式がアメリカで実用化され、世界に波及していく。ここでは、日本映画を中心に、さまざまなジャンルのシネマスコープ作品を取り上げ、テレビでは体験できない大画面の迫力と横長の構図ならではの表現の妙味をお伝えする。
■12月14日(土)14:00-15:34『海底軍艦』1963年(東宝)94分・35mm・カラー
明治を舞台にした押川春浪の原作を戦後の日本に置き換え、ムウ帝国による世界征服計画という要素を加えた海洋冒険SF特撮映画。海底軍艦・轟天号のデザインは小松崎茂によるもの。東宝特撮スタッフによる、全長5メートルのミニチュアを使った進水シーンは迫力満点。
■12月14日(土)15:50-17:59『日本の青春』1968年(東京映画)129分・35mm・白黒
遠藤周作が中年男の戦中・戦後史をほろ苦いユーモアで描いた小説「どっこいショ」の映画化。学徒出陣の経験をもつ男が20年ぶりに初恋の人とリンチを加えた上官に再開、戦後日本の歪んだ社会状況と人間関係が浮きぼりにされていく。
■12月15日(日)14:00-15:33『雨のしのび逢い』1960年(フランス=イタリア)93分・35mm・白黒
女性殺人事件の現場でひとりの労働者と知り合った社長夫人が、愛のない閉塞した生活から脱出しようとあがく。デュラスの名作小説「モデラート・カンタービレ」を、英国演劇界の俊英ブルックがややメロドラマ性を加味しつつ映画化、モローが有閑マダムを演じ切った。
■12月15日(日)15:45-18:15『日本侠花伝』1973年(東宝映画)150分・35mm・カラー
主に東映仁侠映画の名手として知られていた加藤泰監督が東宝で演出した大作。大正初期を背景に、真木洋子が演じる主人公と刺客に扮する渡哲也など彼女が関わる男たちの姿を、独特の低いカメラアングルのなかにとらえ、激しくも美しい女の半世記に仕上げている。
料金:1プログラム500円、当日券のみ
当日に限り、チケットの半券でコレクション・ギャラリーも無料でご鑑賞いただけます。
定員:先着100席
入場券は会場入口にて販売します。当日13:30より当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売、開場します。各回入替制です。2回目は上映開始の10分前に開場します。会場内での飲食はご遠慮ください。
主催:
京都国立近代美術館(MoMAK)
  http://www.momak.go.jp/
東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)
  http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
企画協力:
川村健一郎(立命館大学映像学部准教授)
冨田美香(立命館大学映像学部准教授)
お問い合わせ・会場:
京都国立近代美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町
Tel (075)-761-4111