• 2013年06月27日

開催情報

【作家】
竹内栖鳳
【期間】2013年10月22日(火)〜12月1日(日)
【料金】大人1300円(1100) 高大生900円(700) 小中生400円(300円)
( )内は、前売り料金/20名以上の団体料金
障害者手帳等の提示の方は無料
http://seiho2013.jp/index.html

会場

 
会場名:京都市美術館
webサイト:http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/
アクセス:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
電話番号:075-771-4107
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日等:月曜日(ただし、祝日の場合開館)

概要

日本画家の竹内栖鳳(1864-1942)は、京都画壇の近代化の旗手として土田麦僊(つちだばくせん)をはじめとする多くの後進に影響を与えるなど、近代日本画史に偉大な足跡を残しました。栖鳳は京都に生まれ四条派の幸野楳嶺(こうのばいれい)に学びましたが、積極的に他派の筆法を画に取り入れ、また定型モティーフとその描法を形式的に継承することを否定し、画壇の古い習慣を打ち破ろうとしました。その背景には、1900年のパリ万博視察のための渡欧がありました。現地で数々の美術に触れ、実物をよく観察することの重要性を実感したのでした。しかし、やみくもに西洋美術の手法を取り入れたのではないところに栖鳳の視野の広さがありました。江戸中期の京都でおこった円山派の実物観察、それに続く四条派による対象の本質の把握と闊達な筆遣いによる表現は幕末には形式的なものとなり、定型化したモティーフとそれを描くための筆法だけが残されてしまいました。栖鳳は実物観察という西洋美術の手法を参考にしつつ、西洋と肩を並べられるような美術を生み出そうという気概でこれら伝統絵画の根本的理念をもう一度掘り起こそうとしたのです。本展は、栖鳳の代表作、重要作、長らく展覧会に出品されてこなかった作品約100点、素描などの資料約50点で栖鳳の画業を通観し、栖鳳が新たな時代に築いた日本画の礎を示します。
近年、土田麦僊、上村松園、村上華岳といった代表的な画家のみならず、都路華香、稲垣仲静など、これまで広くは知られてこなかった京都の日本画家たちが展覧会で紹介されています。今回、彼らに大きな影響を与えた栖鳳の画業を振り返ることにより、京都画壇ひいては日本画の近代化という事象を改めて検証することも可能となるでしょう。