開催情報
【作家】森川あいみ
【期間】2013年11月26日(火)~12月1日(日)
【料金】無料
会場
会場名:KUNST ARZTwebサイト:http://kunstarzt.com/
アクセス:〒605-0033 京都市東山区夷町155-7
電話番号:090-9697-3786
開館時間:12:00~19:00(最終日17:00まで)
休館日等:月曜日休み
概要
KUNST ARZTでは、森川あいみの初個展を開催します。森川あいみは、視点ではなく“視線”を曲面絵画に表現し、身体性を大胆に取り入れた空間構成を展開しています。高校生時代、円盤投げの選手であり、その時のハイテンションな感覚をアートへと変換させた快作「私の円盤投げをもう一度(2013)」では、円盤投げの際に見た数秒間の光景が、目線の動き、位置に合わせて配置された曲面絵画に描き出されました。本展では「私の円盤投げをもう一度」で開発した独自の表現を「ラジオ体操第一」バージョンとして展開します。「円盤投げ」のスピード感やダイナミックさを失うとはいえ、ほとんどの日本人が体験している「ラジオ体操第一」での“視線”は多くの共感を得る可能性があります。平面かつ静止画という絵画観から大きく逸脱しながらも、絵画としての魅力も内包している森川あいみ作品にご注目いただければ幸いです。(KUNST ARZT 岡本光博)
アーティスト・ステートメント
私は物や行為に対する感覚の代替物となるような、体感と結びつく作品を目指して制作しています。
今回は、ラジオ体操第一をしたときの目線を描きおこし、体操の動きに合わせた展示をすることで、その行為を浮かび上がらせようと考えています。ラジオ体操を題材に選んだのは、歩く行為などは生活の中で行いつつも、スポーツとしても認識されていますが、体操は生活の中でもやらない上にスポーツでもない、日常とスポーツの間のような面白さを感じたこと。そして、子どもの頃の夏休みラジオ体操や、テレビ放送されていたラジオ体操などから、誰もが知っており、庶民的・大衆的な行為であるところからです。リヒターのフォトペインティングのように、ありのままの視覚を再現することで、ものを見るといはどういうことかという問いかけも同時に含んでいます。動きの中で見ているからこそ、通り過ぎて認識できていないものもたくさんあり、小さな変化にも注目しながら、ラジオ体操という行為を再構成します。