開催情報
【作家】ジェン・ボー、森夕香【期間】
2021年4月17日(土)–2021年6月20日(日)
※京都府への緊急事態宣言発令により、2021年4月25日(日)–5月31日(月)まで臨時休館
【開館時間】11:00–19:00
【休館】月曜休館
【料金】無料
https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2021/6188/
会場
会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAwebサイト:https://gallery.kcua.ac.jp/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区押油小路町238-1
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00
休館日等:月曜日
概要
@KCUAでは毎年、国際的に活躍する海外作家の創造と実践に触れる機会として、展覧会や実践的なワークショップ、レクチャーなどを実施しています。2019年度の招聘作家の一人であるジェン・ボーは、大学移転という次なる大きな変化を受け入れようとする崇仁地域を舞台に、さまざまな専門を持つ人々とともに、より良き生態学的未来、全ての種の生物における平等をめぐるワークショップ「EcoFuturesSuujin」を実施しました。その記録や成果物は、個展「Dao is in Weeds(道在稊稗/道(タオ)は雑草に在り)」(2019年6–7月)にて、崇仁地域についての学びを深めるための空間「Suujin Study Room」として公開されました。また、ジェンはこの展覧会の準備と並行して、自分が崇仁を知って魅了されたのと同じように、視覚的にこの街の魅力を伝えるための本を作り始めました。まず「Suujin Study Room」の中で、柳原銀行記念資料館からお借りした資料写真や京都市立芸術大学関係者やアーティストによる記録写真などで構成された草案が展示された後、より魅力的で、手に取る人が大切にしたくなるような本にするための編集作業が続きました。そしてこの春、1年半あまりの編集期間を経て、ついに『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』と名づけられた小さな本が完成しました。挿画は、ジェン・ボーの提言したワークショップの参加者であり、崇仁地域にあるアトリエで制作活動を行う美術家の森夕香によって描かれています。
刊行記念となる本展では、『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』原画、また森夕香が崇仁地域の植物をモチーフにした絵画作品などもあわせて展示します。大学移転の日が近づき、工事も始まろうとする現在、森がこの本の中に描いた小学校の校舎や街の風景のいくつかは既に失われています。この街と大学の未来が明るく、豊かなものとなるように。『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』が、その想いをつなぐ本となることを願っています。
堀口豊太