開催情報
【期間】2020年11月7日(土)–2020年12月20日(日)【開館時間】11:00〜19:00
【休館】月曜休館(11月23日(月・祝)は開館、翌11月24日(火)を休館)
【料金】無料
https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2020/310/
会場
会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAwebサイト:https://gallery.kcua.ac.jp/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区押油小路町238-1
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00
休館日等:月曜日
概要
「バシェの音響彫刻」とは、ベルナール・バシェ(1917–2015)、フランソワ・バシェ(1920–2014)の兄弟によって考案された音の鳴るオブジェです。ニューヨーク近代美術館(MoMA)、パリ装飾芸術美術館など世界各地で活発に展覧会や演奏会が開催されました。1970年の大阪万博において、鉄鋼館のディレクターであった作曲家・武満徹から音響彫刻の製作を依頼されたフランソワ・バシェは、来日して17基の音響彫刻をつくりました。1基1基すべて形状が異なる作品は、響かせるサウンドもさまざまで、誰もが音を出して楽しむことができるものです。しかし万博閉幕後、音響彫刻はすべて解体され、倉庫に保管されたまま世の中から忘れられていきました。約40年後の2010年、旧鉄鋼館が「EXPO’70パビリオン」として再開するのを機に、音響彫刻を修復・復元する計画が進み始めました。現在までに6基が修復され、音の出せる状態で保管されています。
本展では2013年に修復・復元された《高木フォーン》《川上フォーン》、2015年に京都市立芸術大学で修復・復元された《桂フォーン》《渡辺フォーン》、2017年に東京藝術大学で修復・復元された《勝原フォーン》が集います。また、子ども用の教育音具として開発されたパレット・ソノールや、バシェの原理を用いた小型の音響彫刻も合わせて展示します。
さらに、修復に至るまでのアーカイブの公開や、週末のコンサートやパフォーマンス公演、ワークショップなど、多彩なイベントを展開することで、個性的で鮮烈なアコースティック音を放つ構造を持ったバシェ音響彫刻の魅力をさまざまな角度から紹介し、その秘密と潜在性に迫ります。
*最終日12月20日(日)は17:00閉館