• 2014年05月03日

開催情報

【作家】
ミヤギフトシ
【期間】2014年6月14日(土) ~ 7月27日(日)
【料金】無料
http://www.kcua.ac.jp/gallery/exihibition/6130.html

会場

会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
(堀川御池ギャラリー内)
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日等:-
会場名:堀川団地
アクセス:602-8242 京都市上京区西堀川通上長者町上る皀莢町287番地
電話番号:075-253-1509(@KCUA)
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日等:月曜、火曜、水曜、木曜休み

概要

京都市立芸術大学ギャラリー@ K C U A では、2 0 1 4 年6 月1 4 日( 土)より京都市立芸術大学ギャラリー@ K C U A ギャラリーA と堀川団地( 上京区西堀川通上長者町)の2 会場にて、ミヤギフトシ「American Boyfriend: Bodies of Water」を開催いたします。
American Boyfriendとは、沖縄生まれのミヤギが、セクシャル・マイノリティとしての自身のアイデンティティと向き合い、人種、国籍、セクシャリティなどをテーマに、写真、映像、オブジェ、テキスト、印刷物、パフォーマンス、インスタレーションといった多様な作品形態で展開するアートプロジェクトです。
本展は、これまで東京やニューヨークを活動拠点としてきたミヤギの関西での初個展となり、昨年12月に発表され、ミヤギの代表作のひとつとなった映像作品「T h e O c e a n V i e w R e s o r t 」のほか、新作映像作品「River」、新作テキスト作品「Bodies o f Wa ter」を含む約18点の展示を予定しています。是非、ご高覧頂きますようお願い申し上げます。
沖縄生まれのミヤギフトシが少年時代やアメリカ留学時代の記憶や体験を手がかりに、自身のアイデンティティの揺らぎと沖縄の歴史を重ね、そこに政治的、歴史的観点を織り込みながら、文学的、音楽的感性によって綴られる「American Boyfriend」。
現在と過去、現実と空想、感情と理性、いくつにもめぐらされた伏線はパラレルに、そしてときに融和に交錯して、あるひとつの世界の姿を表出させます。
しかし、それはけして理想化された記憶の再生ではなく、現実を受け止め、事実と向き合い考察をしながら、自身の真理を追求するミヤギの終わりなき旅の記録です。
昨年12月、「American Boyfriend」プロジェクトのひとつとして発表された映像作品「The Ocean View Resort」のなかで、ミヤギは自身の記憶をたぐり寄せながら、少年時代、密かな憧れを抱いていた「Y」への想いを、アメリカ兵のラジオから流れ聴こえるベートーヴェン「弦楽四重奏15番 第三楽章」の旋律をなぞるように静かに告白していきます。このミヤギの届くことのなかった「Y」への告白は、四重奏の調べとともに誰もが持ち合わせている普遍的な想いや感情についての抒情詩として昇華され、深い感動をよび大きな注目を集めました。
また、今回の新作のひとつとしてテキスト作品「Bodies of Water」を美術手帖7月号(6月16日発売号)にて発表します。映像作品「The Ocean View Resort」のなかでも引用されたフェリックス・ゴンザレス=トレスの「G o l d F i e l d 」に関する翻訳テキストを含む全1 6 ページからなる本作は、今回2 会場で開催する「American Boyfriend: Bodies of Water」のそれぞれの作品をつなぐガイドとしての役割を果たし、これまでミヤギがパーソナルに送ってきた郵便物や、パブリックに配布してきたポスターやポストカードといった印刷物が担ってきた「American Boyfriend」の入口としても機能します。
American Boyfriend オフィシャルウェブサイト|www.americanboyfriend.com
American Boyfriend ステイトメント|www.americanboyfriend.com/statement/
企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

プロフィール

ミヤギフトシ
1981年沖縄生まれ。東京在住。20歳のときにアメリカに渡り、NYのプリンテッドマターに勤務しながら自身の作家活動を開始する。帰国後、青山のセレクトブックショップ「ユトレヒト」やアートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のスタッフとしても活動しながら、創作を続ける。
主な展覧会に「American Boyfriend: The Ocean View Resort」Raum1F、東京・神宮前(2013)、「new messeage」Post、東京・恵比寿(2013)、「A Cup of Tea」hiromi yoshii、東京・清澄白河(2010)など。
著書・刊行物に「sight seeing」自費出版(2010)、雑誌「OSSU」自費出版(2011~2013 *森英喜、川島小鳥らと共同発行)、「new messeage」torch press刊(2013)。そのほか2014年からはユリイカ、新潮など文芸、批評雑誌へも寄稿をしている。