• 2012年04月20日

開催情報

【作家】
伊東宣明、中田有美、佐藤雅晴、高須健市、ヒョンギョン、Weast
【会場】京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
【料金】無料
http://www.kcua.ac.jp/gallery/
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1(堀川御池ギャラリー内)
TEL: 075-334-2204
開館時間:11:00-19:00(最終入館18:45)
休館日:月曜日(4/30 月祝は開館、翌5/1火は休館)
 
【料金】無料
【期間】2012年4月7日(土)~5月20日(日)
【メディア(ジャンル)】絵画、彫刻、インスタレーション
【webサイト】http://gallery-akcua.org/metis/

概要

「たいていの日常的実践(話すこと、読むこと、道の往来、買い物をしたり料理したりすること、等々)は戦術的なタイプに属している。そればかりでなく、もっとひろく、大部分の「もののやりかた」もそうである。このうえない「強者」(権力者、病い、現実や体制の暴力、等々)を相手に「弱者」が成功をおさめるのもそうならば、うまい手をつかうのも、離れ業をやってのけるのも、「狩猟家」が罠をはるのも、臨機応変のかけひきも、変幻自在な擬態もそうであり、詩だろうと、戦争だろうと、あっと言わせるひらめきがそうである。このように事をあやつる仕業は、はるか昔の知に属している。ギリシャの人びとはそれを《メティス》(Mètis)とよんでいた。
私が戦術とよぶのは、自分のもの[固有のもの]をもたないことを特徴とする、計算された行動のことである。ここからが外部と決定できるような境界づけなどまったくできないわけだから、戦術には自律の条件がそなわっていない。戦術にそなわる場所はもっぱら他者の場所だけである。したがって戦術は、自分にとって疎遠な力(エトランジェ)が決定した法によって編成された土地、他から押しつけられた土地のうえでなんとかやっていかざるをえない。」
ミッシェル・ド・セルトー 『日常的実践のポイエティーク』
本展は、今まさに飛躍しようとする若手作家に焦点を当てた、ギャラリー@KCUAの独自企画による展覧会の第三弾です。日常社会や常識など、あたりまえだったはずの世界が大きく揺らいでいる現在、「私たちが生きてゆくために、どうすれば日々の営みを意義あるアクションに変えてゆくことができるのか?」をテーマに、独自の表現を追求する5組の作家を紹介します。出品作家たちは、絵画、映像、立体、パフォーマンス、インスタレーションなど多岐にわたる形式を往還できる柔軟性をもつと同時に、観衆との親和性の高い表現を得意としています。また、本展は作家たちの普段の生活にもスポットを当てた、一種のオムニバス形式のドキュメンタリーとして構成されます。作家の日常を捉えた映像や会期中に開催されるイベントなどを通じて、作家たちは様々なスタイルで自らの日常に向き合い、世界と対峙し、日常的実践のための方法論を模索します。

イベント

関連イベント(予定)
■4/7(土):16:00- アーティストトーク/17:00- オープニングレセプション
■会期中週末(日程未定):出品作家企画によるイベント(詳細は随時WEB にて)
■4/28(土):19:00-23:00 @KCUAナイト(ART KYOTO 2012連携企画)
松本俊夫新作オムニバス三部作上映会《蟷螂の斧》
ゲスト:松本俊夫、建畠晢(京都市立芸術大学学長)
その他詳しいイベント情報はコチラ→ http://www.kcua.ac.jp/gallery/event