開催情報
【期間】〜2020年8月30日(日)まで【開館時間】10:00~18:00
【休館日等】月曜日
【料金】一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます
(催事により有料の場合があります)
会場
会場名:京都文化博物館webサイト:http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/kyonomidoritowazanoiki/
アクセス: 〒604-8183 京都市中京区三条高倉
電話番号:075-222-0888
概要
緑釉陶器・緑釉瓦は、土器・瓦を一度焼き上げたのち、鉛を主体とした釉薬をかけ、低火度でもう一度焼成をおこなった手間のかかる焼きものです。今回の展示では、これまであまり知られていなかった「石作窯」から出土した資料を初公開します。この窯は、平安時代に洛西(京都市西京区)に営まれた窯で、緑釉陶器やその素地、また緑釉陶器の製作にかかせない窯道具といった、多数の貴重な資料が出土しました。この資料の整理にあわせて、緑釉陶器・緑釉瓦に関する研究を3カ年かけて(公財)古代学協会が中心となって進め、大きな成果をあげました。そこで、その成果を紹介するため、本展を企画しました。本展では「石作窯」に加えて平安京近隣の窯跡出土品、そして実際に当時の建物を飾り、また人々に使われた器の数々を紹介します。平安時代の人びとに愛された「みどり」をお楽しみいただければ幸いです。
また本展では、日本で唯一と思われる平安緑釉の焼成実験の取り組みを紹介します。(公財)生涯学習かめおか財団がおこなった「小型三角窯」の復元とその窯での焼成実験は、考古学者と現代の陶芸家が亀岡市の篠窯跡群での発掘調査成果をもとに古代の技術を蘇らせる試みです。現在も進行中のこの実験が、古代の人びとのわざにどこまで迫れたのか、ぜひご覧ください。