開催情報
【作家】長谷川由貴【期間】2020年3月31日(火) – 4月12日(日)
【開館時間】12:00~18:00
【休館日等】月曜日
【料金】無料
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2020/02/hasegawa-yuki-solo-exhibition-let-me.html
会場
会場名:ギャラリーモーニングwebサイト:http://gallerymorningkyoto.com/
アクセス:〒605-0034 京都市東山区中之町207番地
(三条通り岡崎広道西南角)
電話番号:075-771-1213
開館時間:12:00~18:00
休館日等:月曜日
概容
植物を育てるのが苦手だった。気に入った形の植物を買っては日当たりの良い出窓に鉢を置き、毎日水をやったのに、いつも葉を全部落として枯れてしまった。何となく良いと思ってしていた行為はその植物に合っていなかったと知ったのはもう少し後のこと。私は相手のことを何も理解していなかったのである。植物のことを知りたくて、調べるほどにわかってきたのは、如何に「ヒト」とは違う生き物かということだった。体を形成する細胞も、生命を維持するシステムも違う。私はこんなに異質なものと、当たり前に日常を過ごしているのかと気付いた途端、恐ろしくなった。
園芸は、自然界から人が選び取った部分的な自然を、人工的に育成するという行為である。複雑な自然界そのものではなく、人間界に合わせて翻訳された一部分だ。ヒトが植物を側に置く時、いつでも人間主体の考えが顔を覗かせるということを忘れてはいけないと思っている。
私たちはお互い全く違う時間の流れの中を生きている。体の組成も違えば、必要としているものも違う。そもそも明確に疎通のできない存在同士なのである。それでも私たちは、同じ時代の同じ家の中で生きている。自分の中にある仕組みと違うことは何かを知り、相手のリズムを受け入れ、読み取れるサインを探し、起因を想像する。その一つ一つの植物には名前があり、原産地があり、辿ってきた歴史があり、適した環境がある。自分とは違うことを認め、相手を一つの生命として、尊重し敬意を払うこと。
わからないものは怖い。それはわからないから怖い。わかるまで、私は知りたい。遠ざけたままにしないために。あなたの名前を教えてほしい。私はあなたのことをもっと知りたいから。長谷川由貴
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1989年 大阪府生まれ
2014年 京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻油画 修了
2014年より 共同スタジオpunto にて制作
2015年より zine MOTEL 不定期刊行
〔個展〕
2019「Vanishing Fragments」(CLEAR GALLERY TOKYO/東京)
「Hierophany」(ギャラリーモーニング/京都)
2018「Traveling Alone」(VOU/京都)
「Node of Light and Shadow」(spectrum gallery/大阪)
2017「Untold Symbol」(ギャラリーモーニング/京都)
2016「Veil of Species」(ギャラリーモーニング/京都)
2015「Children Repeat Dawn」(ギャラリーモーニング/京都)
〔主なグループ展〕
2020「Wunderkammer」(GOOD NATURE STATION/京都)
2019「WHAT DO YOU THINK ? /あなたはどう思う?」(福屋八丁堀本店/広島)
「punto practice/study/exercise」(ギャラリー16/京都)
「The Road Map of MOTEL」(Magasinn Kyoto/京都)
2018「京都府新鋭選抜展2018」(京都文化博物館/京都)
2016「MOTEL vol.03 port town」(KUNST ARZT/京都)
「みんなみにいく み・な・み・く エキシビション」(ヒスロム作業場/京都)
2015「VOCA展2015」(上野の森美術館/東京)
「Artist Workshop @KCUA The Hundred Steps 成果発表展/SHOW CASE」(@KCUA/京都)
〔プロジェクト〕
2017「ART × Working Place アートのある働く環境」作品設置 (東京都内某工場/東京)
ディレクション:特定非営利活動法人 アート&ソサイエティ研究センター
〔アートフェア〕
2017「青参道アートフェア2017」(NEAL’S YARD REMEDIES 表参道本店/東京)
2014「ART OSAKA 2014 アートで目覚めるvol.2」(ホテルグランヴィア/大阪)
〔ウェブメディア〕 2019〜 KADOKAWA 文芸webマガジン カドブンノベル 増田俊成「眠るソヴィエト」装画提供
2018〜 OURS. KARIGURASHI MAGAZINE「7DAYS SCENE」イラストレーション公開中