開催情報
【期間】2022年1月15日(土)-3月19日(土)【開館時間】11:00-19:00 ※土曜日は18:00まで
【休館日等】日曜・月曜・祝日
【料金】無料
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000784
会場
会場名:京都dddギャラリーwebサイト:http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/
アクセス: 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
電話番号:075-871-1480
概要
「日本人にとって文字は水であり、米である」というタイポグラファー・小塚昌彦の言葉をきっかけに、これまで100以上もの書体を生み出してきた鳥海修。本展「もじのうみ: 水のような、空気のような活字」では、氏がそもそも文字に携わる人生を歩むことになった山形県遊佐町から望む鳥海山の景色を起点に、私たちの日常生活において欠かせない「書体」がいかに制作され、普段目にするインフラとしての活字となっていくのか、デザインする過程で生まれたスケッチや試行錯誤の痕跡、下書き、仕上がった原字、実社会での使用例などを通して、これまでの仕事の展覧を試みます。また、鳥海は書体設計士として数多くの書体制作に関わる一方で、これまで大学や私塾にて活字デザインに関する教育や指導に当たってきました。本展では、その教え子でもある岡村優太、廣田碧、三重野龍の3名がアートディレクションを担当し、より感覚的かつ身体的に書体設計のことがわかるような空間をつくります。
タイトルの通り、ギャラリー内にところせましと並べられた「もじ」の「うみ」に溺れることによって、「水」や「空気」といった、普段は意識することのない私たちが必要としている日本固有の文字について、改めて考える機会となれば幸いです。
鳥海修(とりのうみ おさむ)
1955年山形県生まれ。鳥海山の麓で育つ。書体設計士。多摩美術大学卒業後、1979年株式会社写研入社。1989年に有限会社字游工房を鈴木勉、片田啓一の3名で設立。1998~2019年まで同社代表取締役。株式会社SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノシリーズ、こぶりなゴシックなどを委託制作。一方、自社ブランドとして游書体ライブラリーの游明朝体、游ゴシック体など、ベーシック書体を中心に100以上の開発に携わる。2002年に第一回佐藤敬之輔賞、2005年にグッドデザイン賞、2008年に東京TDCタイプデザイン賞を受賞。2007~2017年まで京都精華大学で書体設計に関する教育や指導に当たる。現在、私塾「文字塾」塾長、武蔵野美術大学非常勤講師。