• 2019年11月16日

開催情報

【作家】
江頭誠/稲葉知子/相島大地/アラン/熊谷卓哉/ブッシュミーツ/SHOKKI/上村卓大/雑賀通浩/外丸治/飯田桜子/田村琢郎/長谷川寛治/山崎悠人/足立陸/佐野照幸 /Rossy (松本浩) /武内もも/ばばりか/NAZE/やんツー/谷本真理(FINCH ARTS)/谷川美音(FINCH ARTS)/谷澤紗和子/西太志/藤田紗衣/乙うたろう/小笠原周/小宮太郎(FINCH ARTS)/坂本森海/木村舜/本田大起/荒川朋子/高野千聖/飯田美穂(FINCH ARTS)/吉田芙希子/山城優摩/古田充/中野裕介(パラモデル)(MORI YU GALLERY)/花岡伸宏(MORI YU GALLERY)/上原浩子(TEZUKAYAMA GALLERY)/小池一馬(TEZUKAYAMA GALLERY, AISHO NANZUKA)/村田宗一郎/大江慶之(TEZUKAYAMA GALLERY)/須賀悠介(LEE SAYA)、川田知志、他
【日時】2019年11月23日(土)11:00-21:00 24日(日)11:00-19:00
https://objectcommittee.tumblr.com

会場

会場名:京都岡崎 蔦屋書店
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/
アクセス: 〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
電話番号: 京都岡崎 蔦屋書店 TEL:075-754-0008

概要

近年では、京都はもちろんのこと日本全国/世界各国でアートフェアが行われており、魅力的な美術作品が多数販売されています。コマーシャルギャラリーにとってもアーティストにとっても、とても重要なイベントです。アーティストの活動を応援してくれるコレクターも含め、全てのアートファンにとって、多くの作品を短時間で見る(買う)ための意味のあるイベントです。
しかし作品が多様化した現代においても、そのような場において重要なのは絵画作品であり、いわゆる立体作品(オブジェ)を制作するアーティストのチャンスはけして多くはありません。繊細な作品も多く、取り扱いも難しい立体作品は輸送費も高く、出品料の高額化が進むアートフェアでは不向きなジャンルともいわれます。特にまだ若くキャリアの短いアーティストにおいては、どのような形態の作品を制作しているかの影響はより大きくなるでしょう。
そのような背景の中、近年のアートフェアが抱える問題点を解決するオルタナティブなアートフェアが2019年5月にニューヨークにて開催されました。「OBJECT & THINGS」です。そのフェアはアートとデザインの中間にあるような、実用的な機能があり、かつアート性も高い作品を扱います。またギャラリーの人的負担・経済的負担を減らすために出展料を撤廃、会場の販売スタッフも事務局が用意する、という画期的なものでした。
OBJECT & THINGS
https://object-thing.com/
「OBJECT & THINGS」は、私の運営するFINCH ARTSのような、地方の、規模の小さなギャラリーにとって、アートフェアに参加し続けることの難しさに対するひとつの回答でした。またそれはアーティストにとってもギャラリーやマーケットと新しい関係をつくっていくためのモデルケースになると思われました。
そこで私たちは「OBJECT & THINGS」を参考に、さらに、若いアーティストの新しい発表の場とするという重要な要素を加え、日本で(まずは私たちに近い場所である京都で)オルタナティブなフェアを開催することにしました。
《 フェアのポイント 》
①オブジェクトを扱う
②出展料が無料
③販売は事務局スタッフが行う
④オンライン販売の強化
⑤アーティストの国際的なネットワーク形成を目指す
⑥新しい価値とカタチを発見する
《 オブジェクトを扱う 》
立体作品、陶器、陶芸、工藝、家具などオブジェクトを専門的に扱う。
ジャンルを絞り各作品をフラットに見せる。それにより、個々の作品に現れる技術や思想を発見することができる。
《 出展料が無料 》
作家、ギャラリーの出展料が無料。
参加者は輸送費と販売の際の手数料のみの負担となる。そのため従来のアートフェアに比べて負担が少ない。参加・販売についてのリスクを極力減らし、チャレンジングな作品でも出品できるようにする。
《 販売は事務局スタッフが行う 》
販売、作品の説明を事務局スタッフが行うため、従来のアートフェアに比べて出展者の負担が少ない。
《 オンライン販売の強化 》
スタッフによる販売を可能にするためにもオンラインでの作品紹介を充実する。(タブレットを持ったスタッフが接客し、サイトを見せながら説明することが出来る。)
また、出品作家のマーケットへの継続的なアプローチ、アーカイブ、ネットワーク形成にも大きく寄与する。
《 アーティストたちによる国際的なネットワーク形成を目指す 》
初回は京都で行い、国内の作家のみの参加となるが、経済的な負担をより少なくしていくことで次回以降はアジアを中心とした作家への参加を募る。お互いの文化への理解とこれから生まれる新しい価値を共有することを目指す。
《 新しい価値とカタチを発見する 》
「OBJECT」というモノに焦点をしぼり、多数の作品をフラットに展示することにより新しい価値とカタチを発見する。
以上6つのポイントをあげましたが、すべてが向かう方向は一つです。
それはアーティスト/アートにとってのより良い環境づくり。フェアに関する経済的負担を減らし、従来のアートマーケットには載りにくかった作品にオルタナティブなマーケットを創出する。そのためにオンラインや国際的な(グローカル的な)ネットワーク構築にもチャレンジする。それがOBJECTの目的です。