開催情報
【期間】 2019年12月14日(土)~12月28日(土)【開廊時間】13:00-19:00 最終日17時迄
【料金】無料
【定休日】日・月・祝祭日
【連絡先】
会場
会場名: GALLERY TOMO KYOTOwebサイト:
https://gallery-tomo.com/new/5092/
アクセス: 〒604-0995 京都府京都市中京区下御霊前町633−3
電話番号: 075-585-4160
概要
2019.11.19鳥彦 個展 ”憤怒の神殿” | Tori hiko solo exhibition “the Temple of Rage”
鳥彦 個展 ”憤怒の神殿”
2019年12月14日(土)~12月28日(土)
月曜休廊 ※日曜日要予約(アートコレクター用)
13:00-19:00 最終日17時迄
Tori hiko solo exhibition “the Temple of Rage”
12/14 Sat → 28 Sat, 2019
Sunday & Monday closed ※private view for art collectors in Sunday (need booking).
13:00 → 19:00 (Only Lastday until 17:00)
the Temple of Rage(憤怒の神殿)
“共感”や“連帯”が叫ばれる世の中である。性別、生まれ、政治信条などでこちら側とあちら側を区切り、こちら側にいない人間ならば、どれだけ罵倒しても良いと考えている人間も多い。それは本当に貴方の感情なのか?
怒るというのは楽だし、気持ちが良い。金も時間もいらない、なんでもいいから難癖をつける相手と、やすっぽい被害者意識があればいい。
輪郭の曖昧な他人の感情に“共感”するべきではない。自分の感情と、その感情の原因が整理されないまま、他人の感情に引っ張られる。
個人的な感情を社会正義に格上げするために、他人と“連帯”するべきではない。個人的な感情を、他人から正しいと認めてもらう必要はないのだ。
内観を行い、個人的な感情をもっと大切に扱うべきではないだろうか。その感情は他人からすれば、まともに取り合う価値のない、下らないものかもしれない。それは何か恐ろしい事だろうか?誰しも理不尽に怒り、表明する自由がある。それによって被る不利益を受け止めるだけの覚悟があるのなら。
私達の怒りは、性別や、生まれや、社会を糾弾する“正義”のフリをして私達の前に現れる。私達の事を誰かから傷つけられた被害者として慰める。そうして私達を、次なる加害者へと仕立て上げる。
誰しも、自分自身の領域を持っている。その領域は、誰とも折り合いをつける必要のない、孤独な領域である。その領域は、個人的な体験、過去の決断、自分自身に課す律法によって、より強固に形作られていく。粗雑に扱えば、粗雑な領域にしかなりはしない。それは私達の精神そのものであり、それを私は憤怒の神殿と呼ぶ。
鳥彦