開催情報
【期間】2018年11月3日(土・祝) ~ 12月9日(日)【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日等】月曜日休み
【料金】一般 800円/高大生 600円/中学生 350円(小学生以下無料)
団体(20名様以上)2割引、障害者手帳ご呈示の方は無料
会場
会場名:泉屋博古館webサイト:http://www.sen-oku.or.jp/
アクセス:〒606-8431京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
電話番号:075-771-6411
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日等:月曜日
概要
みずみずしく新鮮な野菜、香りたかく豊潤な果物 ―日々の暮らしに活力と潤いを与える蔬果は、日本でもながく描かれてきました。その歴史は中国宋代にさかのぼります。果実は旺盛な生命力が子孫繁栄などの吉祥、蔬菜は泥にまみれつつも清淡な姿と味わいから、俗に交わらない高潔の象徴とされるなど、多様なイメージの熟成とともに蔬果図が生まれ、やがて朝鮮、中世の日本へと広がりました。そして江戸後期、京都を代表する二人の画家が相次ぎ蔬果絵巻を制作します。錦小路の青物問屋主人だった伊藤若冲(1716-1800)の《菜蟲譜》と、俳諧や美食家でも知られる呉春(1752-1811)の《蔬菜図巻》です。奇怪な存在感の若冲、穏和でみずみずしい呉春、表現は対照的ながら、古来の蔬果図の影響に、本草学や漢詩文・俳諧の新潮流をもうかがわせます。長大な画面に野菜や果物が躍動する様は、まさに蔬果図の集大成ともいえるでしょう。
本展は「描かれた野菜・果物」をテーマに、中世から近代の逸品を集め、日本をはじめとする東アジア絵画の一面に光をあてるものです。多彩な蔬果図からは、小さな生命への賛歌が聞こえてくるようです。身近な素材からのぞきみる小宇宙をお楽しみください。
(展示替えがあります)