開催情報
【日時】2014年9月14日(日) 13:00-17:00【料金】4,000円【材料費・送料込み】
http://appartsstudio.tumblr.com/
会場
会場名:Art Lab Ocean
webサイト:http://artlabocean.web.fc2.com/
アクセス:〒601-8005 京都市南区東九条西岩本町10
概要
APP ARTS STUDIO vol.10 かみこに学ぶAPP ARTS STUDIOは、applied arts(応用芸術)としての「工芸」を作り手の視点から読み解くことを目的としたプロジェクトです。今回は、「かみこ(紙衣)」に焦点をあてたプログラムを開催します。紙衣とは和紙に蒟蒻糊を塗り、乾かした後、もみ込んで布のように柔らかくしたもの、またそれを衣服に仕立てたもののことを指します。奈良 東大寺 お水取りの衣装としても知られる紙衣は、平安時代の僧侶・性空の草庵生活から始まり、出家僧の物的欲望の放下のための衣服として着られていました。後には戦国武将の陣羽織として、また江戸時代には遊女を中心におしゃれ着として時代の流れと共に様々な着用のされ方をしてきました。そのように機能性(軽さと保温効果)と装飾性によって武士から庶民まで重宝されてきました。そして紙衣の根本にある物的貧しさは次第に「わび」と繋がり、精神的な豊かさを象徴する衣服となっていきます。このように紙衣は、簡素さと豪華さ、貧しさと精神的豊かさといった一見対照的な内容を含んだ希有な衣服であり素材です。本プログラムでは、かみこのクラッチバック制作を通して、現代における紙衣の魅力を学びます。
APP WORKSHOP かみこのクラッチバック制作
今回のワークショップでは、和装・洋装にも合わせやすく、耐久性のある軽くて扱いやすいクラッチバックを制作します。さまざまな色と表情の和紙を組み合わせ、防水性と強度のある紙衣を作ります。裏地に使用する紙衣には描いたり、ステッチを入れることによって自由に装飾を施していきます。紙衣を通じて、先人の豊かな心に触れたいと思います。
*出来上がった紙衣をお預かりし、縫製・仕上げをして後日お届けします。
*裏地の紙衣を縫う簡単な作業を体験していただきます。
*出来上がりは、内ポケットが付きます。
予約方法:
氏名/住所/電話番号/メールアドレスを明記の上【appartsstudio@gmail.com】までお申し込み下さい。当日まで受け付けておりますが、定員になり次第、締め切らせて頂きます。詳細は【http://appartsstudio.tumblr.com】にてご確認ください。
定員|10名 *要予約
プロフィール
講師:池邉 祥子(服飾デザイナー)池邉祥子服飾研究室(Shoko Ikebe Costume Laboratory)主宰。
現代における人間と衣服の関係を見つめながら、衣服制作や古い衣服の収集・リサーチといった様々なプロジェクトを行っている。http://www.sicl.jp
講師:芳木 麻里絵(美術家)
主にシルクスクリーン技法を用いて制作発表を行う。http://yoshikimarie.com
京都精華大学・京都嵯峨芸術大学非常勤講師。
APP ARTS STUDIOメンバーとしてプログラムの企画も行っている。