• 2014年06月12日

開催情報

【作家】
林宗一郎(観世流能楽師)、ヤマガミユキヒロ(現代美術家)
【期間】2014年6月18日(水) ~ 6月29日(日)
【料金】無料 
http://nohplay.galleryparc.com/

会場

会場名:Gallery PARC
webサイト:http://www.galleryparc.com/
アクセス:〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル
[ル・グランマーブル カフェ クラッセ]2階
電話番号:075-231-0706
開館時間:11:00~19:00(金曜日のみ20:00まで、最終日は18:00まで)
休館日等:月曜日休み

概要

ギャラリー・パルクでは、2014年6月18日[水]から6月29日[日]まで、「 noh play vol.1 能楽師:林宗一郎×現代美術家:ヤマガミユキヒロ 」展を開催いたします。
本展【noh play】は、室町時代に誕生した「能」を現代の表現行為と位置づけ、新たなクリエイションへの素材として捉えることで、同時代(いま)の様々な表現と接触し、現状(ここ)を検証し、あらたな進化(ここから)を探るもので、観世流能楽師・林宗一郎をメインに据えて、毎回様々なジャンルのクリエイターと対峙・コラボレーションするシリーズとして企画しました。
タイトルの[ノープレイ]には、『能=noh play』の意味とともに、林宗一郎がギャラリー空間を舞台に実際に公演をおこなうのではなく、様々なクリエイターと交わり、そこに成された「作品・展示」を通して新たな能の魅力や可能性を探る『演じない=no play』の2つの意味が重なります。そのVol.となる本展は、現代美術家・ヤマガミユキヒロと協働による作品を発表します。風景を細密に描き出した鉛筆画に、同一視点から撮影した映像を投影し、画面上にうつろう光や自然の姿を写し取るヤマガミの「キャンバスプロジェクション」作品に、林宗一郎が静かに、ダイナミックに舞う、新たな能の空間を絵画内に現出させます。
本展では京都・貴船神社にある能舞台を描いた鉛筆画の上に、林宗一郎が舞う映像を重ねあわせ、幻想的な情景を描き出す作品を中心に、ヤマガミの視点で捉えた能の魅力を様々な手法ですくいあげて展示します。また会期中には林×ヤマガミによるアーティストトークのほか、「木ノ下歌舞伎」主宰:木ノ下裕一氏をお招きしたトークセッションを開催し、幅広い視点で能の可能性を模索します。
伝統芸能と現代美術の単なる融合ではなく、そこにある違いや問題を顕在化させ、相互に共有することからはじめる新たな魅力創造の可能性を感じていただければ幸いです。
【主催】 ギャラリー・パルク 
【協賛】 株式会社グランマーブル 
【協力】 京都芸術センター

イベント、その他

アーティストトーク
能楽師:林宗一郎 ×現代美術家:ヤマガミユキヒロ

林×ヤマガミが、能と現代美術それぞれの視点から見た互いの表現の魅力や特徴、コラボレーションの可能性など、作品制作にまつわるエピソードを交えてトークします。
日時:2014年6月19日[木] 18:00 ─ 19:00
会場:Gallery PARC(予約不要・料金無料)
トークセッション
能楽師:林宗一郎 ×[木ノ下歌舞伎]主宰:木ノ下裕一

歴史的な文脈を踏まえた上で、歌舞伎演目を現代演劇として新演出し、古典演劇の現代性を探求している「木ノ下歌舞伎」主宰:木 ノ下裕一氏をお招きし、現在の能を歴史や伝統を踏まえて分かりやすく読み解きながら、
現在とこれからの能の可能性を模索します。
日時:2014年6月22日[日] 18:00 ─ 19:30
会場:Gallery PARC(予約不要・料金無料)

プロフィール

能楽師:観世流能楽師:林宗一郎
1979年生まれ。十三代続く京都の伝統的な家に生まれた能楽師。
父である十三世 林喜右衛門および二十六世観世宗家 観世清河寿に師事。
各地で公演活動をおこなうとともに、多くの人々に能の素晴らしさを伝えるべく入門レッスンや講演などに取り組むなど、能の様々な側面を解き明かす試みを精力的に続けている。
林家一門による年間6回の林定期能の運営のほか、京都・観世流の定期公演や企画公演等への出演、美術館での企画公演などにより、能楽の可能性を模索するとともに、2013年より『宗一郎の会』を主催、能楽を京都から世界へ発信するべく活動を展開している。
http://hayashi-soichiro.jp
現代美術家:ヤマガミユキヒロ
1976年生まれ。2000年に京都精華大学美術学部を卒業後、京都を中心に現在まで多くの個展・グループ展を重ねながら活動。
おもに鉛筆による精密な絵画と、同一地点から撮影した映像をキャンバス上で重ねあわせる「キャンバスプロジェクション」という独自手法により作品制作を続ける。
2012年に「始発電車を待ちながら」 (東京ステーションギャラリー)、2013年に「六甲ミーツ・アート芸術散歩2013」(六甲山, 兵庫)、「re:framing-表情の空間- 」(京都芸術センター)などへの参加の他、Gallery PARCでも過去3回の個展開催など、精力的に活動している。
http://www.yamagamiyukihiro.net/