開催情報
【作家】川人綾【期間】2022年2月8日(火) ー 2022年5月15日(日)
【開館時間】10:00~18:00
【休館日等】月曜日 ※ 祝日の場合は開館
【料金】無料
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20220208-20220515#tab_cont01
会場
会場名:京都市京セラ美術館 ザ・トライアングルwebサイト:https://kyotocity-kyocera.museum/
アクセス:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話番号:075-771-4334
概要
川人綾は、「制御とズレ」をテーマに独自のグリッド表現を追求しています。 ここで言う「ズレ」とは、作家が大学で学んだ染織に由来するものであり、緻密な手作業の過程で否応なく生じる歪みを指します。これは、同じく関心を寄せる神経科学、特に視覚と認知の「ズレ」により生じる錯視効果にも結びつくものです。川人は、糸を紡いで一枚の布を織るように、塗り分けられた無数の色線を緻密に重ね合わせます。歪みやズレを含むそのグリッドは、無機質で冷たい印象のある戦後アメリカのオプ・アート(強い錯視効果を引き起こす抽象的な絵画や彫刻)とは異なる、手業の温もりを感じさせるものです。 本展では、手描きとデジタル・プリントによる、質感を異にしたグリッドを空間全体に展開します。垂線と斜線で形作られたグリッドが、三角形の形状からなるザ・トライアングルのスペースに呼応しながら鑑賞者を包み込みます。 見る角度や距離によって移ろい、揺れ動く無数の織目のなかに、われわれの認知や制御の及ばない未知の領域を探ります。川人綾(かわと・あや)
Kawato Aya
1988年奈良県生まれ、京都府育ち。2011年、京都精華大学芸術学部素材表現学科テキスタイル卒業。2019年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現博士後期課程修了。主な個展に「織(Ori)Scopic」(イムラアートギャラリー、2021年)、「Tell me what you see」(Pierre-Yves Caër Gallery、2020年)、「Aya Kawato Solo Exhibition」(A. Iynedjian Fine Art、2019年)。タブローだけでなく壁面全体を使用したインスタレーションにも取り組む。現在、京都を拠点に活動している。