開催情報
【作家】早坂卓【期間】2020年3月24日(火) – 4月5日(日)
【開館時間】11:00-18:30 ※最終日17:00まで
【休館日等】無休
【料金】無料
https://kyoto-muse.jp/exhibition/106094
会場
会場名:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクwebサイト:https://kyoto-muse.jp/japanesque/
アクセス:〒605-0038 京都府京都市東山区堀池町374-2 京都写真美術館
電話番号:080-5988-7720
概要
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクは2020年3月24日(火)から4月5日(日)まで、1階展示室「雪」にて、早坂卓 作品展「夢幻月」を開催いたします。私は、日本画をよく鑑賞する。特に琳派、水墨画が好きだ。観賞しながら、つくづく画家は羨ましいと思う。例えば、画家は絵の中に、「満月」が欲しいと思えば、筆で書き込むことが容易だ。しかし写真には呪縛がある。「真を写す」という制約だ。写真は「ないもの」を「あること」にはできない。写真を生業としてきた私も、それは当然の事として今まで受け入れてきた。しかしこのデジタル時代には、頭に浮かんでくるイメージを美しい映像に完結させる事が容易となった。この位置に「満月」があったらどんなに美しい風景だろう。それがたとえ西から満月が上がることになったとしても浮かんでくるイメージを優先させたい。「写真」とか「絵画」といったジャンル別けを超えた映像作品が存在してもいいだろう。遅きに逸したがようやくそんな考えに至る事ができた。ただ美しいだけの映像だ。現代社会を切り取った重苦しい表現ではない。見えざる心の内面表現といった深淵なる芸術表現風マンネリズム映像でもない。ただ軽やかな、優美な夢の世界を生み出したかった。私の中にある僅かな美の蓄積が試行錯誤の末に生み出した映像作品だ。これらを私は勝手に[フォトRinpa]と名付けている。