開催情報
【作家】石田 小榛【期間】2021年5月18日(火)-5月23日(日)
【開館時間】12:00―18:00
【休館日等】月曜
【料金】free
※入場は閉館の30分前まで。
会場
会場名:KUNST ARZTwebサイト:http://kunstarzt.com/index.htm
アクセス:京都市東山区三条神宮道北東角2F
電話番号:090-9697-3786
概要
KUNST ARZT では、石田小榛の三度目の個展を開催します。
石田小榛は、写真上の光と影の考察により、
作品展開してきたアーティストです。
鏡やガラスなどの素材が生み出す「映り込み」、
カメラの適正露出を超える明るさが生み出す
「白飛び」といった写真上のエラーや、
光源と被写体とカメラの位置関係が生み出す影を
想像する余地と捉え、
発泡スチロールや真鍮の板などの
3次元物に抽出し、元となる写真と
並べて提示してきました。
本展でも、写真と現実のズレから
生じる世界をお楽しみください。
(KUNSTARZT 岡本光博)
<展覧会内容>
スナップ写真と立体物から構成される展示空間は
インスタレーションの側面も持っている。
私の関心は”ない”ものにあり、
そのモチーフとして光を使用する。
光が作り出す輪郭は実際の形を
もたない輪郭であり、写真を撮ることで
その存在が強調される。
写真が浮かび上がらせた光の輪郭を、
真鍮で立体物にする。
真鍮がもつ金属色は、写真のような
印刷物がもたない色だ。
“ない”ものの輪郭を立ち上がらせることで、
日常的な景色への視点の変化を意図している。
<アーティストステートメント>
<展覧会コンセプト>
街を歩いていると見えていなかったものが
急に見えるときがある。
ルビンの壺のように図と地が
パチンと入れ替わる瞬間。
目にはフィルターがあって視界に入る
膨大な情報の中から必要な情報だけが
見えるようになっている。
そのフィルターは無意識で
選別をしているらしい。
なにかが見えていなかったとしても
私はそれに気づくことはないのだろうか。
私の関心はないものにある。
視界に入っていたはずのもの、
形をもたないもの。
そのような曖昧な輪郭を浮かび
上がらせることで見えてくる景色を見る。