• 2013年12月13日

開催情報

【作家】
谷中佑輔
【期間】2014年1月11日(土) ~ 1月26日(日)
【料金】無料
http://www.kcua.ac.jp/gallery/exihibition/4984.html

会場

会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
(堀川御池ギャラリー内)
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:45まで)
休館日等:月曜日(祝日の場合火曜日休み)

概要

本展覧会は、京都市立芸術大学大学院で彫刻を専攻している谷中佑輔の初個展です。谷中は制作初期から大規模で重量のある彫刻を手がけています。石や木に穴を空け、無理矢理野菜を嵌め込む作品や、自らの体のネガを彫り込みその彫刻をよじ登る作品など、常に身体や素材との関わりに焦点を当てた作品を制作してきました。「彫刻作品を制作することで、自分の身体を外部化して保存すること」をテーマとする谷中の作品には、メディアからイメージが氾濫する一方で生身の身体が軽視されがちな現代における、「彫刻」としての一つの態度を見ることができましょう。
本展では、谷中らしいダイナミックで有機的な形態の彫刻シリーズの他に、パフォーマンスの様子を撮影した写真作品も展示されます。素材と身体の関係を、フォルムを介して呼び起こすという命題を現代彫刻に復権しようとする意欲的な若手作家、谷中佑輔の初個展。是非ご高覧くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
作家ステートメント
集中力を最大限に発揮すると体が消えるような感覚になることがある。文章を書いているとき、本を読んでいるとき、映画を観ているとき、音楽を聴いているときや演奏しているとき、数学の問題を解いているとき、絵を描いているときや見ているとき、スポーツをしているとき、そういう感覚になることはないだろうか?自分であるという内部と、自分以外であるという外部の境界が曖昧になり、その曖昧さが小気味よくもあり、また不安でもある。私の作品制作にはこういった感覚が色濃く反映される。自分の体と道具や素材が呼応し合い、一体となったり離れたりする。そして、「この石は案外柔らかいな。」とか「この木は随分サクサクしているな。」とか「これくらいの力をかければトマトが割れるな。」とかの理解が私の“消失した体”を通して私の中に入ってくる。そして、私の内部から“判断”が外部化し形態や質となって現れてくるのである。そしてその時“消失した体”は作品と私との両方に股がって存在している。このとき私はどこにいるだろうか?私の内なのか外なのか。その両方によって初めて私が完成するのか。
企画:京都市立芸術大学
主催:京都市立芸術大学

プロフィール

谷中佑輔  TANINAKA Yusuke
1988 大阪府生まれ
2012 京都市立芸術大学彫刻専攻卒業
中国中央美術学院(北京)実験芸術科 交換留学
現在 京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修士二回生
展覧会歴/ Selected Exhibitions
2009 ココ・アノ・膜・AntenaAAS・京都
2011 Colors of KCUA 2011・@KCUA・京都
2013 みんなちがってみんないい、か・コーポ北加賀屋・大阪