• 2020年02月19日

開催情報

【作家】タオ・フイ、前田耕平
【日程】2020年3月1日(日)-4月5日(日)
【開催時間】10:00~20:00
【料金】無料 要事前予約、定員15名
【休館日等】会期中無休
https://www.kac.or.jp/events/27614/

会場

会場名:京都芸術センター ギャラリー北・南
webサイト:https://www.kac.or.jp/
アクセス: 〒604-8156 京都府京都市中京区 室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-252-1161

概要

前田耕平とタオ・フイによる展覧会
京都芸術センター20周年記念事業第一弾として、2人のアーティスト、タオ・フイ(陶輝)と前田耕平による展覧会を開催します。
本展の企画にあたり、京都芸術センターのボランティアスタッフにこの10年間で最も印象的な展覧会を挙げてもらうアンケートを実施しました。最も回答が多かった「東アジア文化都市2017京都『アジア回廊現代美術展』」という結果が示唆するように、この20年は社会的にも文化的にも「アジア」に多くの関心が集まる20年でした。「つながりの方程式」展では、東アジアの作家2人を通して、情報とヒトの往来の中で表現される多角的な視点を見ようとすることを目指します。
両作家は映像、ドローイング、テキストなど多様な手法を用いて、記憶や経験、イメージの間から作品を制作しています。タオ・フイは2017年に京都で滞在制作した作品《Hello, Finale!》を展示します。ランダムに流れる9チャンネルの映像は何らかの終結が共通テーマとなっています。各映像の終わりは途切れ、一つ一つの物語には明確なつながりをもたず、見る者の記憶や経験にそれらをゆだねていきます。一方、前田耕平は2018年にタイのチェンマイで、2019年にはオーストラリア、シドニーでの滞在制作を行い、世界各地での探求の旅を続けています。今回は様々な都市の人たちの愛の声を採集し、その形を探ろうとする「Love Noise」プロジェクトの京都バージョンに取り組みます。目の前の映像や物語から記憶を探り当て、つながったかと思うと、またすぐに見失うような、掴めそうで掴めない連想ゲームの中で、新たなつながりがいくつも生まれてくるかもしれません。

関連企画

【アーティストトーク】
作家2人が本展についてお話しします。
日時:3月1日(日)13:00~14:00
会場:京都芸術センター 和室「明倫」(南館4階)
入場無料・事前申込不要
てんとうむしプロジェクトとは
2010年に京都芸術センター開設10周年企画としてはじまった、京都芸術センターのボランティアスタッフとともに企画、また運営していくプログラムです。第6弾となる今回は、過去10年に実施した(京都芸術センター主催の)展覧会について意見を集め、企画の参考にしました。
(名称は10周年にちなんで、「てん(ten)」、「とう(十)」、「むし(6む+4し」と全て数字の10に関連しています。
タオ・フイ(陶輝)
1987年雲陽県(中国)生まれ、北京在住。四川美術学院修了。1980年代の中国での急激なテレビ普及の時代に、山村で生まれ育ったタオは、都市と農村をつなぐツールとしてのテレビに興味を持つ。大衆文化やアイデンティティをテーマに、記憶や伝説、巷話と現実の世界を織り交ぜた作品を発表している。アーティスト・イン・レジデンスプログラム2017:京都芸術センター×A4 ART MUSEUM(中国・成都)参加アーティスト。《Hello, Finale!》でHUGO BOSSアジア・アートアワード2017のファイナリストに選出される。
前田耕平(まえだ こうへい)
1991年和歌山県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科構想設計専攻修了。人や自然、物事との関係や距離に興味を向け、自身の体験を手がかりに、映像やパフォーマンスなど様々なアプローチによる探求の旅を続けている。近年の活動に、南方熊楠の哲学思想を追った「まんだらぼ」プロジェクトや、タイにナマズを探しに行く「パンガシアノドン ギガス」などがある。アーティスト・イン・レジデンスプログラム2019:京都芸術センター×ARTSPACE(オーストラリア・シドニー)参加アーティスト。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019にて神戸市長賞を受賞。