開催情報
【期間】2021/12/10(金)-2022/2/13(日)
【開館時間】9:00 – 17:00
【休館日等】月曜日,祝休日,年末年始(12月28日~1月4日)
【料金】無料
詳細
会場
会場名:京都市歴史資料館
webサイト:https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000003963.html
アクセス:〒602-0867 京都市上京区寺町通荒神口下る松蔭町138-1
電話番号:075-241-4312
概要
令和3(2021) 年は、岩倉使節団が日本を出発してから 150 年目に当たります。これを記念し、歴史資料館が所蔵する 岩倉具視関係資料から、岩倉具視と米欧回覧の関わりを示 す資料を紹介いたします。 岩倉具視は下級公家ですが、幕府が結ぼうとした日米修好 通商条約に勅許(ちょっきょ)を認めることに対して朝廷 内で抗議活動を組織し、孝明天皇の信任を得て頭角を現し ます。しかし、単に条約締結に反対するのではなく、アメリカの国情視察を提言するなど柔軟な考えを有していました。 その後、和宮降嫁(かずのみやこうか)を主導し幕府に対 する朝廷の優位を築こうとしますが、尊王攘夷(そんのう じょうい)運動の高まりの中で失脚し、洛北岩倉での蟄居(ちっきょ)の日々を過ごします。薩摩藩の大久保利通らと 協力して王政復古のクーデターを実行すると、明治政府の 首脳となります。明治4(1871)年の廃藩置県後、条約締結 国に対する使節の派遣が決まると、岩倉は特命全権大使に 任じられます。アメリカ・ヨーロッパ諸国を回覧した使節 団は、近代化された西洋諸国と日本の現状との落差を痛感 します。岩倉は鉄道が近代化に果たす役割に注目し、帰国後 鉄道会社の設立に尽力します。また日本が国力を高めて国 際社会に参入していくためには、国民の結束が必要である とし、能楽といった伝統芸能の復興や京都御所の保存にも 力を入れています。米欧回覧によって国際社会の現実に触 れたことは、岩倉のその後の活動に大きな影響を与えることになりました。