• 2012年06月09日

開催情報

【作家】
鈴木崇、高橋耕平
 
【期間】2012年6月9日(土)〜7月16日(月・祝)
※会期中の土日祝のみオープン
【料金】無料
http://shosoku.tumblr.com/

会場

会場名:ハイネストビル
webサイト:http://www.muzz.tv/
アクセス:〒606-8412 京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1F
問い合わせ電話番号:090-8572-2919(高橋)
開館時間:13:00〜20:00
休館日等:月曜日〜金曜日休み
  

概要

本展は写真、映像に記録したイメージ、記号を通して「何」を見るかではなく、「どう」見る/見えるかに焦点をあて、知覚体験の拡大を試みる二人のアーティストによる展覧会です。
 鈴木崇は、The Art Institute of Bostonの写真学科を卒業後、デュッセルドルフ芸術アカデミー トーマス・ルフ クラス研究生を経て帰国、2002年より本格的に国内を拠点に活動を始めました。人の背中を撮影した作品「Haut」、透過する物体の影を撮影した作品「ARCA」は、それぞれ大きく引き延ばされた写真作品であり、作品に近づけば近づくほど映像が霧散し、代わりに構成要素となる皮膚のテクスチャや銀塩の粒子が強調されます。また風景を撮影した作品「Altus」では、ピントをずらし、画面の中心を欠落させることでイメージを鑑賞者の記憶に委ねます。鈴木は、単に画面に何が写っているのかという事よりも、写真となった被写体がどのように知覚され、その情報はどのように変化するのかについて問いかけます。近年は、複数の家庭用スポンジを無数のパターンに構成し撮影したシリーズ「BAU」を発表し、国内外で積極的に発表を行っています。主な展覧会に「写真の現在3:臨界をめぐる6つの試論」東京国立近代美術館/東京(2006年)、「Emerging Asian Artists」Art Gwangju 2010、光州、韓国(2010年)、「Une fenetre japonaise」galerie de multiples、パリ、フランス(2011年)等があります。 
 高橋耕平は、京都精華大学で版画と写真を学び、2002年に大学院芸術研究科を卒業後、個人のアーティストとしての活動のみならずMUZZ PROGRAM SPACEの設立・運営や、アートユニットでの発表、コラボレーションなども精力的に行ってきました。2006年に写真の様に静止させた人物を撮影した映像作品「emotional pictures」を皮切りに、以降ビデオ作品を中心に発表を行っています。 作品「take-mirror」や「take-nextpage」では、同じ動作や同じイメージ同士の比較から産み出される差異を通して、固有である存在の条件を問い、複製可能なものと不可能なものを導き出します。近作の「moshi-moshi」シリーズでは、自らの身体や声色を介した行動によりその傾向がより顕著になって現れています。主な展覧会に「WORM HOLE episode5, Takuma ISHIKAWA+Kohei TAKAHASHI」magical artroom/東京(2007年)「TAKE – A little action and small accident」 京都造形芸術大学 Gallery RAKU/京都(2008年)、「加納俊輔・高橋耕平展『パズルと反芻』 “Puzzle and Rumination”」Social Kitchen,LABORATORY,Division/京都(2011年)等があります。
 タイトルである『消息』は、本来「便り」「手紙」「しらせ」等を意味します。また、人間の物事の動静や、成り行きについての事情を意味する言葉としても使われます。本展はそれらの意味の通り、鈴木、高橋の近年の仕事を知らせる展覧会です。また「息」を呼吸するかの様に生まれては「消」え、再度生まれるようなこの世界の刹那的な姿や動静に向けられた、鈴木と高橋の眼差しも表しています。

イベント、その他

オープニングレセプション
2012年6月9日(土)18:00 – 20:00