開催情報
【作家】加賀城健【期間】2020年9月19日(土) – 2020年9月27日(日)
【開館時間】13:00〜19:00(最終日17:00まで)
【休館】会期中無休
【料金】無料
会場
会場名:楽空間祇をん小西webサイト:http://gionkonishi.com/
アクセス:〒605-0074 京都市東山区祇園町南側570-121
電話番号:075-561-1213
開館時間:13:00~19:00(最終日17:00まで)
休館日等:-
概要
エネルギーと迫力を強く感じた2017年の広島市現代美術館─「交わるいと」展─は動の世界。その後大阪から金沢へ。
今回の思わぬ流行り病の中での制作はいつも以上に諸行無常を感じられたそうです。染料の動きが創る模様、淡い色の重なりに見られる─揺らぎ─静の世界が拝見できそうです。
初秋にふさわしい景色です。楽空間へ是非。
小西いく子
縁あって古墳時代の素朴な勾玉がやってきた。光を通すと柔らかく色が揺れる。知識がないので調べてみると、時代は上がるが縄文時代の人は寿命が15年ほどで、勾玉の制作に10年ほどの歳月をかけていたという記述をみつけて石を握った手が震えた。本当かわからないし、その記事ももう一度みつからないが、ものをつくるということの凄みが私にしっかりと残った。自分の仕事はどうだろうと考えると、染色は時間をかけにくいだとか、基本、水が乾くまでに決着をつけなければならないとか言い訳をしながらも、人生をかけて筋は通したいと思えた夏だった。
染を考え、移ろいやすいものごとや未見の美しさを体当たりに布に呼び込もうと長年面白がってきたが、自粛というあらゆる活動に制約がかかった状況において、私の目前にひろがる色の動きが個人的なものに留まらず、世間、世界、自然と地続きであることを、よくも悪くもこれだけ色々あれば感じずにはいられない。
加賀城健