開催情報
【作家】うえだあやみ、高木智子、田中美穂植物店、中道由貴子、バーバラ・クロール(Barbara Kroll)、松岡日菜子、望月恵(旧姓山本)【期間】2023年2月23日(木) 〜 3月5日(日)
【開館時間】12:00 – 18:00
【休館日等】月曜日
【料金】無料
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2023/01/2-still-life-2-exhibition-2023-22335.html
会場
会場名:GALLERY MORNING kyotowebサイト:https://gallerymorningkyoto.com/
アクセス: 〒605-0034 京都府京都市東山区 中之町207番地
電話番号:075-771-1213
概要
地球は宇宙の植木鉢。家庭にある植木鉢は平和への準備のありよう。気持ちをやわらげる風景です。
日々の暮らしの潤滑油でもあり。
町を歩くと花盛りの植木鉢が外世界との境界に置かれている。
ちょっとうれしい植木鉢の有るセカイ。
そんな視線を作家達と共有するところからはじまった展覧会です。
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窓辺に花を」かつて、井上優さんが提唱していた。
20代に学んだマーケティング入門系ブックの一文、
印象的に記憶に残っている。
朝、ギャラリーへの道。カニシャボだったり、小さな蘭だったり。
玄関先、盛りの花を見せてくれる家々が有る。
そんな花を見ながら坂の途中でひと息つく。
シェアされた、ひと鉢の植木鉢。
ちょっと気持ちが軽くなる。
ゆっくり、と生きていく
フィーリング・グルーヴィー
スティルライフ。
生きている
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うえだあやみ UEDA Ayami 移動しているときにふと気になって足を止める。目の前に植物のある景色。身体の周りが通り過ぎるものたちから見るための景色になっていく。目の前は、植物をきっかけにして視線が動き、次々と私の目の前にあらわれる。そのとき見ていた距離にもう一度ふれたくて、絵を描いている。
高木 智子 TAKAGI Tomoko この5年で家に植木鉢がたんと増えました。か細い棒っきれのようだったものが、しっかりと根付いておるようです。そうして、愛らしく曲がった茎などジーと観察していくと、その根本に植えた覚えのないものも、すくすくと育っているのが見えます。円筒の中にぎゅっとつまった世界。「自分の家にあるもの」を描くのは久しぶりです。
田中美穂植物店 TANAKA Miho Syokubutsuten 生きた植物、枯れた植物(ドライフラワー)を販売している中で、枯れた植物を材料にして、何か新しい形を作り出したいと思い、やり始めました。ハッキリとした色を使うのは、より自分の好みに近づける為です。なんの思想もコンセプトもありません。ただ、自分にしっくり来る形を、作りながら考えています。
中道 由貴子 NAKAMICHI Yukiko 新居に買ったユーカリポポラスの植木は、生かしきれず枯れてしまった。寂しく思いながら、鉢植えを退かすと、一本の雑草が伸び伸び葉を伸ばしているのを見つけた。鉢には収まっていないが、敷地内で唯一日の当たる場所、一番日照時間の長いその一点に細やかな緑があった。
バーバラ クロール BARBARA Kroll 花は本来、その美しさに魅了され、日常生活を豊かにする小さな芸術品です。花や花の描写は芸術の伝統です。画家たちは、何世紀にもわたって生きた自然の魔法を家にもたらしてきました。枯れるプロセスは、花の輝く開花の直後に続きます。多くの文化において、花は儚さの象徴です。人間には命を支配する力がないことを示すべきです。
Blumen sind von Natur aus kleine Kunstwerke, die durch ihre Schönheit faszinieren und den Alltag bereichern. Die Darstellung von Blumen und Blüten ist in der Kunst eine Tradition. Schon seit Jahrhunderten holen Maler den Zauber der lebendigen Natur ins Haus. Auf das strahlende Aufblühen einer Blume erfolgt unmittelbar danach der Prozess des Welkens. In vielen Kulturkreisen ist die Blume ein Zeichen für Vergänglichkeit. Sie sollen zeigen, dass der Mensch keine Gewalt über das Leben hat.
松岡 日菜子 MATSUOKA Hinako 日常生活において、すべての出来事は個人一人一人の記憶の断片でしかありません。しかし、それと違って絵画は、私に世界の全体をみせてくれます。とてもいいものだと思います。
望月 恵 MOCHIZUKI Megumi 室内では置き場に困る程に大きくなり、庭に出たゴムの木と、そこに遊ぶ子どもたちの眩しさや、お昼寝の時にまどろみながら見るカーテンに映ったそれらの影など、今回の企画では、これまで取り組む機会のなかった家族との大切な時間を、あらためて見つめ直し、描くことができました。