開催情報
【作家】安喜万佐子【期間】2020年10月27日(火)〜11月14日(土)
【開館時間】12:00〜18:00
【休館日等】月曜日
【料金】無料
http://art16.net/archives/2547
会場
会場名:galerie16webサイト:http://art16.net/
アクセス: 〒605-0021 京都府東山区石泉院町394 白川橋上ル
電話番号:075-751-9238
概要
*本展は別会場・京都場(中京区)での「カオス・フロム・オーダー 〈時の庫〉」と対をなす形で実施されます。*This exhibition is being held in conjunction with ‘Chaos from Order – fullness of time’ at another venue in Kyoto, the Kyotoba.
[http://kyoto-ba.jp/]
安喜万佐子は、世界に実在する土地と自身が向き合うことで生まれる作品を作り続けています。それは絵画の形式で、そこに描かれるものを「風景」と呼ぶこともできます。しかし、その「風景」は、「社会」や「環境」「自然」「畏れ」と言い換え可能な世界の総称でもあり、人災等により姿を変えた都市や、人が立ち入ることが困難な深い森などが選ばれます。絵画の手法は、テンペラ(鉱物)や金箔といった近代以前の技術と、ピグメント、岩絵の具など東西をまたぐ顔料が意識的に取り込まれています。さらに、土地の人々の営みに触れるべく、現地において地面のフロッタージュや鉱物そのものの採取も行われ、作品に組み込まれて行きます。そしてそれら全ての行為が結合されるように、大地の肌理や街の空気、風、熱までもが内包され、記憶と現実、過去と現在、触れ得るものと触れ得ないものが拮抗し合いながら、作品へと立ち上がっていきます。
本展では、14 年がかりで取り組んだ「網膜の雪 – snow in Hiroshima」(200cmx300cm テンペラ・油彩)、金箔の剥離が時間の中で像となって立ち現れるシリーズの最新作「沈黙の水鏡、暁の鳥 – water mirror in silence」(90cmx650cm)を含む近作の大作3点ほか、中品、小品を含め多数展示します。また、90 年代半ばのデビュー時、身近な地面と向き合い制作された「retina」(200cmx300cm)を交え、今回のテーマを強く感じさせる展示を予定しています。