開催情報
【作家】アラヤー・ラートチャムルーンスック
【日時】2015年5月18日 (月) – 2015年6月14日 (日)
【料金】無料
http://www.kac.or.jp/events/15792/
会場
会場名:京都芸術センター
webサイト:http://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
開館時間:10:00〜20:00
休館日等:
概要
タイ出身の国際的アーティスト、アラヤー・ラートチャムルーンスックによる、日本初個展
本展では、タイの古都チェンマイを拠点に国際的に活躍する映像・写真作家のアラヤー・ラートチャムルーンスックの新作を展示します。アラヤーは、2014年5月半ばから6月半ばにかけての約1カ月間、京都芸術センターと京都市立芸術大学の連携によるアーティスト・イン・レジデンス事業で京都に滞在し、この展覧会のための映像や写真を撮りためました。
チェンマイにある自宅で、15匹の犬と暮らすアラヤーは、「生きている命も死んでいる命も、同じ空間に存在する」と語り、生きている犬に加えて、すでにこの世を去って幽霊になっている犬も常に身近に感じながら生活しています。そんな日常生活の中で自然に培われた感覚が作品制作行為と一体をなしており、生と死、現実と夢、人間と動物などの境界線が曖昧であり、自分が今いる次元から離れることの意味を問いかけるような作品をつくってきました。
「自分が規定されてきた立場から消えて、身体も感情も移動させて、自分が別々のところに現れる技術」と彼女が呼ぶ技術は、前回の京都滞在でも十分に発揮され、京都芸術センターの植え込みに蚊帳で作った仮設小屋から、特別養護老人ホームや動物愛護センター、川沿いに住むホームレスの小屋などさまざまな場所を移動しながら、撮影とインタビューを重ねました。そのとき集められた京都に生きる動物や人間、そしてアラヤー自身のとりとめのない儚い記憶が、この展覧会で1年越しに作品となって、館内各所に現れます。