開催情報
【作家】小寺 諒【期間】2022年2月24日[木] – 3月1日[火] 【開館時間】12:00-18:00 (最終日は17:00まで)
【休館日等】ー
【料金】無料
https://antiquebelle.com/gallery/2022/20220224.html
会場
会場名:ANTIQUE belle gallerywebサイト:http://antiquebelle.com/gallery/2020/20200108.html
アクセス: 〒604-8086
京都市中京区姉小路通御幸町東入丸屋町334
電話番号:075-212-7668
MAIL: info@antiquebelle.com
概要
本作は、2020年代初頭の記憶について再考するものである。私たち一人一人が慣れ親しんだ日常だと思っていた日々は、一体何だったのか。2020年には、多くの人々がそのような疑問を抱いたのではないだろうか。
最初に緊急事態宣言が出された2020年4月某日、私はカメラを片手に名古屋駅周辺を歩き回った。 すれ違う通行人は僅かで、多くの店舗はシャッターを下ろし、街は息を殺していた。 人や車があまり通らない交差点では、信号機だけが以前と変わらず規則的に動いていた。 過去に何度も訪れた街であるにも関わらず、見知らぬ土地のように感じられ、背筋の寒くなるような不気味さを覚えた。 その様子は、本物の街そっくりに作られた巨大な撮影セットのようにも感じられた。
やがて、街には人々の姿が戻り始めた。現在では、ワクチン接種の普及や感染死者数の減少といった、明るい兆しも見受けられる。 今後私たちは、2020年頃の特異な光景(人々がほとんど消えた繁華街など)を、意外とすぐに忘れてしまうのではないだろうか。そして人々は、何事も無かったかのように、娯楽や商業活動に再び没頭するのだろう。
今から数年後数十年後、私たちは2020年代初頭の社会状況を、どれだけ鮮明に思い出すことが出来るのだろうか。
小寺 諒 / KOTERA Ryo
1993年生まれ。 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) メディア表現研究科 修了。 最近の展示に、個展 Unforgettable Times(エスプラナードギャラリー/名古屋市/2021年)など。
HP : https://rkotera.net