• 2021年12月08日

開催情報

【作家】江島 和臣 & 武田 真彦、小松 千倫、鬣 恒太郎、多和田 有希
【期間】2021年11月23日(火・祝)~2022年1月30日(日)
【開館時間】11:00-20:00
https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/11538/

会場

会場名:ホテル アンテルーム 京都 GALLERY 9.5
webサイト:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/#top
アクセス:京都府京都市南区東九条明田町7
電話番号:075-681-5656

概要

この度、2021年11月23日から2022年1月30日より、GALLERY 9.5にて「デジタル・オーガニック」展を開催いたします。
情報時代に生きる私たちは、日々進化する技術に追随するかのように、それぞれが知覚した情報を脳で言語化し、認識しています。
1990年代後半以降、一般家庭へのパソコンの普及やソーシャルメディアの登場により、ネット中毒や脳疲労などデジタルを巡る社会の問題はつきません。スマホやTVなどから離れ、自然と繋がりストレスの軽減をはかる「デジタル断ち」や、マインドフルネス瞑想のアプリが人気になるなど、人間が本来持つ能力を取り戻そうという動きは、いま世界の潮流となりつつあります。
こうした自然への回帰傾向は、60年代のヒッピー文化や、70年代にブライアン・イーノが提唱した「環境における音楽=Ambient」が生まれた背景に、ルーツを見つけることができるでしょう。しかし、対立ではなく共存する存在としてのテクノロジーや、それらを取り巻く環境や社会の変化。そして、私たちの知覚をひらく装置としての視覚・聴覚メディアを通し、五感をキーワードに現代の身体性を探りたいと思ったことが本展のきっかけです。
江島と武田は、音を顕在化させる装置としてターンテーブルを用い、時間や行為への気づきを促す新作を発表します。小松は、フィールドレコーディングで録音した音や光を媒体とした作品を制作し、距離と感覚における認識について探求します。鬣は、史実や事象の記録をもとに、ときに他者を介在させながら、現代における絵画の在り方や画家の役割について問いかけます。多和田は、民間信仰や芸術療法のリサーチをもとに、写真を燃やし削るといった儀式的な手法に加え、メディアの汎用性を取り入れながら、個人と集団との接続を試みます。
私たちに自然に備わった感覚と原始的体験とは何なのか。本展を通し、観客の皆さまが自身を見つめ内面と向き合う時間に繋がれば幸いです。