HAPSが協力するイベントのお知らせです。
概要
金 サジ個展「物語」シリーズより 「山に歩む舟」日時:2022年10月27日(木)〜11月14日(月)13:00〜20:00(土・日は11:00-19:00、最終日は15:00まで)
会場:PURPLE(京都市中京区式阿弥町122-1 3階)
入場料:500円
休廊: 水曜日
主催:Sajik & co.
協力:株式会社赤々舎/一般社団法人HAPS
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
https://purple-purple.com/exhibition/sajik-kim-2022/
このたび、PURPLEでは京都を拠点に活動する金サジの個展「物語」シリーズより「山に歩む舟」を開催します。
「物語」は、金サジが日本国内において、民族、国籍、性別などといったアイデンティティを巡る問題について思考し続け、創出した作品群です。それぞれの写真は緻密なセットアップにより、存在の根源に触れ、時間を跨ぎ、営みや感情を掘り起こす、独自のストーリーを持った世界を創造しています。
今回は、2年ぶりの「物語」シリーズの新作発表の場であり、赤々舎から出版する新作写真集『物語』の予告の場でもあります。会場では、精緻なプリント作品に加えて、写真集の内容もご覧いただけます。
また、展覧会に併せて2つのトークイベントとパフォーマンスイベントを開催いたします。トークイベントには太平洋・アジアの歴史学とカルチュラルスタディーズ、アート、ジェンダースタディーズの専門家のグレッグ・ドボルザーグさん、日本に暮らす、アイヌルーツを持つアーティストのマユンキキさんをお招きし、日本国内のアイデンティティにおける社会性をテーマにお話をしいただきます。パフォーマンスイベントでは、金サジの写真作品にモデルとして出演したゲストや、インスピレーションを与えた豊かな身体表現を紹介できる場を提供します。
展示や本、イベントから多角的に金サジの作品を堪能いただけましたら幸いです。
(PURPLE)
アーティストプロフィール
金サジ|Sajik Kim自身のコリアンディアスポラの身体的、精神的アイデンティティの「揺らぎ」をきっかけとして活動をはじめる。創作物語を演出写真の技法を用いて作品を制作。写真家として活動しながら、活動の一環として、韓国舞踊家、金一志の下に師事。韓国伝統芸能を学びながら、ディアスポラに代々継承されていく歴史・民族精神のトラウマから生まれる新たな可能性を探っている。現在、ロシアのサハリンのリサーチを日本サハリン協会等の協力を得ながら継続中。2020年度より多様なメンバーと映像作品「AMA~ウィルスとおよぐ~(https://vimeo.com/529318251)」を完成に向けて奮闘制作中。2016年度キヤノン写真新世紀グランプリ、令和3年度京都府文化賞奨励賞受賞。
ホームページ:http://kimsajik.com
関連イベント
[dropcap color=green][/dropcap] トーク「ポストコロニアリズムの隣で グレッグ・ドボルザーク×金サジ」日時:2022年11月5日(土)18:00〜
会場: PURPLE(20名、要予約)+オンライン配信
料金: 1,000円
https://purple-purple.com/event/573/
グレッグ・ドボルザーク
早稲田大学国際学術院(国際コミュニケーション研究科・国際教養学部兼任)にて太平洋・アジア文化研究の教授を務める。マーシャル諸島、米国そして日本で過ごした後、主にポストコロニアルメモリー、ジェンダー、ミリタリズム、レジスタンス、そしてオセアニア地域のアートについて教鞭をとり、研究活動を行っている。アートや学術領域における草の根ネットワーク「プロジェクト35(さんご)」の創設者であり、第10回アジア太平洋トリエンナーレの北オセアニアアートフォームの共同キュレーターや、ホノルルビエンナーレなど他の展覧会のアドバイザーとしても活躍している。その他の出版物としては、2018年にハワイ大学出版より上梓した『Coral and Concrete: Remembering Kwajalein Atoll between Japan, America, and the Marshall Islands』がある。
[dropcap color=green][/dropcap] トーク「被される民族性、生きる身体 マユンキキ×金サジ」
日時: 2022年11月13日(日)18:00〜
会場: PURPLE(20名、要予約)+オンライン配信
料金: 1,000円
https://purple-purple.com/event/580/
マユンキキ
1982年生まれ。北海道出身・在住。アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバー。音楽分野だけでなく国内外のアートフェスティバルにパフォーマンス参加多数。アイヌ語講師、札幌国際芸術祭(SIAF) 2017バンドメンバー(企画チーム)、SIAF 2020ではアイヌ文化コーディネーターをつとめる。2018年より、自身のルーツと美意識に纏わる興味・関心からアイヌの伝統的な文身「シヌイェ」の研究を開始。現代におけるアイヌの存在を、あくまで個人としての観点から探求し、表現している。2020年には、第22回シドニー・ビエンナーレ「NIRIN」に参加。同年、写真家の池田宏と「シヌイェ アイヌ女性の入墨を巡るプロジェクト」(北海道・白老)、その後の初めの個展として2021年「シンリッ アイヌ女性のルーツを探る出発展」(北海道・札幌、CAI03)を開催した。
[dropcap color=green][/dropcap] パフォーマンスイベント「-金サジプレゼンツ!- よんほんあしのうた、にほんあしのダンス」
日時: 2022年12月19日(月)19:30〜
会場: UrBANGUILD(京都市中京区材木町181-2 ニュー京都ビル3F)
料金: 3,000円
予約フォーム:http://urbanguild.net/reservation/
写真家、金サジの作品シリーズ、「物語」の写真に登場したモデルや、制作のインスピレーションを与えてくれるミュージシャン、パフォーマーらによって作品に通じる物語・儀礼・生殖・エロスといったテーマでパフォーマンスを披露いただきます。また、株式会社 赤々舎のディレクターの姫野希美をゲストとして招き、作品と写真集づくりの背景などについて金サジと話します。パフォーマーたちの身体から現れてくる美しい表現を浴び、写真について話す一夜。ゆるりと、ぜひお越しくださいませ。
出演者:
ダニエル・ジュゲム(ダンサー、ボーイレスクダンサー)
フランソワ・アルデンテ(ドラッグクイーン)
マユンキキ+hoshifune(ミュージシャン+影絵アーティスト)
MECAV(バーレスク・ダンサー)
姫野 希美(赤々舎代表取締役・ディレクター)