【内容】
江戸時代以前に開湯した蔵王のお釜の麓にある「遠刈田温泉」。400年を超える歴史の中で様々な発展を遂げ、現在に至ります。この小さな温泉街は、観光地でありながらも、地域住民の生活の場でもある「生活と観光が同居する街」が特徴でもあります。
2019年に端を発した新型コロナによって、田舎にありがちな排他性、閉鎖性、そうした部分がこの2年間の中で浮き彫りとなってきました。しかしながら、開湯から今日までの間に創り上げられてきた文化は、外から来た人達=旅人によって持ち込まれ、育まれて来たのではないでしょうか?
温泉が湧き、湯治場が出来、木地職人によって「こけし」が齎され、蔵王へお参りをする宿場街として、花街として隆盛し、それに付随する文化や産業、商売が生まれ、現在に至ります。いまここに土着している人たちも、ルーツを辿ればそんな旅人だったのではないでしょうか?
エキスポでは、そんな「旅人」を再考することで、地域内、地域外と分け隔てることなく、ただ純粋に「そこで起きていること」を地域の人も、ふらっと遊びに来た観光客も、共に共有し、共感することで、「文化は土地の中で作られていく物事」であり、そこには「外も内も関係ない」事へ気付くことで、田舎におけるコミュニティの在り方を考察していきます。
【応募条件】
・「温泉」が好きであること
・現在活動中であること(ジャンル不問)
・年齢、国籍は問いません
・制作、生活にかかるすべてを独力で行えること
・遠刈田レジデンスの趣旨やレジデンスの目的を理解し、活動ができること
・地域小中学生と積極的に対話、巻き込みができること
・地域や事務局が主催するイベントへ積極的に参加し、地域住民、商店街の方々、こけし工人組合の方々との交流ができること。
【滞在場所、期間】
宮城県蔵王町遠刈田温泉郷内(下宿、レジデンス、ペンション等)
2022年8月1日~2022年10月31日のうち、2週間~2ヵ月(別途個別調整の上決定します)
【応募締切】2022年1月31日(月)
【WEB】https://www.tr044.org/zaoexpo2022