GLOBAL ART TALK 032「インフラとその他の話」by ヒーマン・チョン(アーティスト)
この20年間、私は即興性に大きく依存した方法で仕事をしてきました。作品を考えるとき、マスタープランがあるわけではありません。一つの判断から次の判断へとすんなりとは移れません。作品がどこに行き着くのかわからないことを私自身楽しんでおり、観客が結果に驚くのと同じように、私もしばしば驚かされます。この講演では、私の芸術活動の有り得る(しかし不完全な)青写真を形作る4つのパートを紹介します。それは、「どうやって生きるか」、「偶然」、「インフラ(社会資本)」、「フィクション」です。これらの主要な題材はしばしば相互に影響し合い、私の作品の多くがこれらの相互作用を通じて生み出されています。
(ヒーマン・チョン)
概要
日時:2022年1月12日(水) 18:30〜20:00料金:無料(要申込み)
定員:500名
*新型コロナウィルス感染症予防対策のため、オンラインでのトークといたします。また、社会情勢により開催を中止することがありますのでご了承ください。
*事前にオンラインでの参加方法をメールにてご案内いたします。
*日英逐次通訳あり。
主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
講師プロフィール
ヒーマン・チョン(アーティスト)ヒーマン・チョンは、イメージ、パフォーマンス、状況、そして執筆の間の交錯点に位置するアーティストである。彼の作品は、ごく身近にある政治の媒体としてのインフラについて、想像し疑問を投げかけ、時には介入するものとして読むことができる。これまでに、STPI、ヘット・ニュー・インスティテュート、ヴェーザーブルク美術館、ジャミール・アーツセンター、スイス・インスティテュート、アートソンジェセンター、ロックバンド・アート・ミュージアム、サウスロンドン・ギャラリー、NUS博物館などで個展が開催された。
ルネ・スタールとともに、所有者が読まないままになっている本を寄贈して構成された図書館 ‘The Library of Unread Books’の設立者兼共同ディレクターを務める。
申込み・お問合せ
お申込みフォームはこちら:京都芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 032 申込フォーム
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp
GLOBAL ART TALK By KUA x HAPS
<現代アートで京都と世界をつなぐ>現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
京都芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。