《悟りの撮り方(翻訳一時停止)》

GLOBAL ART TALK 029「悟りの撮り方(翻訳一時停止)」by チャールズ・リンゼイ(アーティスト)
グローバル・アート・トーク029では、アーティストのチャールズ・リンゼイが、建仁寺両足院を会場に構想中の作品《How to Photograph Enlightenment (Pause translation)》を紹介します。本作は、時間と記憶、AI(人工知能)と感覚といった着想と、意識の本質についての思索とを融合させるものです。AIやブロックチェーンは、感覚を持ち、意識を持ち、そして悟りを開くことができるのか?
リンゼイは、翻訳ソフトの中に見つけた機械詩人、インタラクティブ・アートにつきものの長所と短所、拡張現実、禅公案、そして「アート」を熟考する際にユーモアと思いやりを持ち続ける必要性などについても語ります。また、火星で枯山水を作るというNASAとの作品プランについても紹介します。

概要

日時:2021年10月9日(土)10:30-12:00
料金:無料(要申込み) 
定員:500名
*新型コロナウィルス感染症予防対策のため、オンラインでのトークといたします。また、社会情勢により開催を中止することがありますのでご了承ください。
*英日逐次通訳あり

主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
→チラシのダウンロードはここをクリックしてください

講師プロフィール

チャールズ・リンゼイ(アーティスト)
テクノロジー、時間、エコシステム、記号論に関するアイデアを統合した作品を生み出すアーティスト、冒険家。没入型の環境、サウンド・インスタレーション、航空宇宙やバイオ・テクノロジー機器の回収品を素材にした彫刻を制作している。SETI研究所のアーティスト・イン・レジデンス・プログラムであるSETI AIRを創設。NASAエイムズ研究センターで3つのプロジェクトを制作。「FIELD STATION」は、彼の掲げる進化するインスタレーションという発想を表す言葉である。グッゲンハイムフェロー。
京都芸術大学客員教授。建仁寺両足院を会場とする作品《How to Photograph Enlightenment (Pause translation)》を制作中。AIが感覚を持ち、自己認識し、最終的には悟りを開くかどうか、そしていつ悟りを開くのかを探究する。近年では、マサチューセッツ工科大学メディアラボが開催するイベント『Beyond the Cradle: envisioning a new space age』など、国際的に講演や展示を行う。
http://www.charleslindsay.com

申込み・お問合せ

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京都芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 029 申込フォーム
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp

GLOBAL ART TALK By KUA x HAPS 

<現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
京都芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。

参考画像

《Left Hand/Golden Arm, ALCHEMY:Transformations in Gold》アクロン美術館, 2017)

《Zen Garden on Mars》