HAPS(Social Work/Art Conference)が協力するイベントのお知らせです。

概要

「CONNECT⇄ 」~芸術・文化・デザインをひらく~
「CONNECT⇄ 」(コネクト)は障害のあるなしに関わらず、さまざまな感性・特性を持つ人たちが芸術や文化、歴史に気軽にアクセスし、さらに参加した人たち同士がつながり合い、気づきを与え合う機会となることを目指すプログラムです。
美術館、劇場、図書館、動物園などが集まる京都の文化ゾーン、岡崎で、これらのユニークな施設がゆるやかにつながりながら、障害のある方による作品の展示や、身体感覚をつかった作品鑑賞プログラム、岡崎地域をテーマにしたサウンドワークや戯曲のワークショップ、動画配信など、オンライン・オフラインで、誰もが参加できるプログラムなどを開催します。
ひとりでも、だれかと一緒とでも。足を運んで楽しむもよし、自宅から参加するもよし。
「つながる」ことの意味があらためて問われている今だからこそ、ひらかれた文化施設のあり方、多様な人たちが共に生きる社会のかたちについて、みんなで一緒に考えてみませんか。
全プログラムについては公式サイトをご参照ください:https://connect-art.jp
 

協力プログラム

[dropcap color=green]1[/dropcap] 京都市京セラ美術館 三人のガラス・リボン

撮影:来田猛

会期:2020年12月3日(木)~20日(日)
会場:京都市京セラ美術館 ガラス・リボン
概要:東京や京都で障害のある人が集うアトリエ活動に参加する三人は、それぞれの生活の中で出会ったある人やモノをきっかけに、描くことに夢中になりました。軽快でユーモアを感じさせる三人の作品世界を、京都市京セラ美術館内の透明感ある軽やかなデザインが特徴のファサード「ガラス・リボン」でご紹介します。
https://connect-art.jp/program12/
 
[dropcap color=green]2[/dropcap] 京都市京セラ美術館 美術館のどうぶつ園

アニメーション映像作品
「みずのき動物園」

会期:2020年12月3日(木)~20日(日)
会場:京都市京セラ美術館 エントランス周辺
概要:京都市京セラ美術館の隣には動物園がありますが、美術館の中にももう一つの “どうぶつ園” が開館します。展示するのは、映像作家・浦崎力が、障害者支援施設みずのき内の収蔵庫で動物の絵画と出会ったことをきっかけに制作した映像作品です。
みずのき絵画教室で生まれた作品の中から動物を描いた作品を選び、それらのイメージを用いたアニメーションで動物園をつくり出します。
https://connect-art.jp/program03/
 
[dropcap color=green]3[/dropcap] ロームシアター京都 演劇ワークショップ「岡崎地域をガイドする」

撮影:岩原俊一

日時:2020年11月21日(土)・22日(日)各13時~15時 【全2回】
会場:ロームシアター京都 会議室2
概要:岡崎地域のあなたの思い出、お気に入りの場所をもとに、オリジナルの戯曲を創作します。戯曲とは演劇の台本のこと。戯曲と聞くと何か難しいルールがありそう…でも、ご心配なく。まずは、講師の福岡県北九州市在住の劇作家・演出家 穴迫信一氏や参加者のみなさんで、あなたの思い出やお気に入りの場所を案内していただくことから始まります。散策の後は、会議室で創作開始です。初心者、未経験者を対象にした内容ですので、「表現したい」「創作してみたい」という方はぜひご参加ください。お申し込み、お待ちしております。
※出来上がった戯曲は、「CONNECT⇄ 」のWEBサイトにて、音声や文字で掲載します。
https://connect-art.jp/program09/
 

SW/ACについて


 
アートとともにわたしたちの豊かさを交換する
少子高齢化の進展、貧困世帯の増大、ジェンダー格差、障害を持つ人々の社会参加など現代社会は様々な課題や困難を抱えています。社会を覆う閉塞感を感じ取ったアーティストや彼ら/彼女らを支える実務家たちは現場に向かい、美術や演劇、音楽などの表現を通して関わった人や場の可能性を引き出してきました。それは同時に、社会とアートの関係性を見直すことにつながり、アート領域の拡張を予感させます。
これまでHAPSは、京都市の計画に基づき、「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」を通して、アートをきっかけに様々な立場の人が関わり合う共生社会を実現するための取り組みを実施してきました。しかし、こうしたアー卜の取り組みの認知度は低く、また知っていたとしても十分な経験の共有や分析を得ずに終わってしまうことも少なくありません。
そうした状況を踏まえ、HAPSでは従来の相談事業を拡張させた、「Social Work / Art Conference(SW/AC)」を新たに始めます。私たちは、人間の尊厳や価値を擁護する「Social Work」 の理念と、社会に対し刺激的に問いを投げかける「Art」とを結びつけることで、多様な意見を交換し合える「Conference」の場を作っていきます。相談に来られた方々がアー卜や表現の意味を深く感じ、社会へとよりひらかれた活動を行なっていくためのサポートを提供します。
そして人々、もの、場、組織、さらには思考に至るまで、広くその関わりを促すことで、それらの相互作用の質が高まり、より豊かな社会活動の実践と日常の営みが実現される未来を目指します。
http://haps-kyoto.com/swac