Young Lee Mingwei with his mother, 1969

GLOBAL ART TALK 019「ストーリー・タイム」
リー・ミンウェイ(アーティスト)

リー・ミンウェイ(1964年、台湾生まれ)は、現在パリとニューヨークに拠点を置きながら国際的な活躍をしている。その実践は、他人同士の間で生まれる信頼感や親密性、自己認識といった課題を追求する参加型のインスタレーションや、作家とともに食事、睡眠、散歩や会話をすることでそれらの課題について熟考する一対一のイベントなどで良く知られている。彼が手がけるプロジェクトは常に、日常の相互作用を生み出すオープン・エンドなシナリオであり、参加者の関わりや変化を含んだ異なる形態を帯びるものである。今回のトークでは、関係性と美のストーリーについてとりあげる。

概要

日時:2019年11月4日(月) 18:00-19:30
会場:京都造形芸術大学人間館NA208教室
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/about/access/
料金:無料(要申込み) 
定員:100名
※日英逐次通訳あり
主催:京都造形芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
→チラシのダウンロードはここをクリックしてください

講師プロフィール

リー・ミンウェイ
1997年イエール大学より美術学修士を取得。ホイットニー美術館、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館、ニューヨーク近代美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、台北近代美術館、ヴィクトリア国立美術館、森美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥ・センターなどで主な個展を開催。また、ヴェネチア、シャルージャ、リヨン、リバプール、台北、シドニー、ホイットニー美術館のビエンナーレやアジアパシフィック・トリエンナーレなどに参加。

申込み・お問合せ

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京都造形芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 019 リー・ミンウェイ
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp

GLOBAL ART TALK By KUAD x HAPS 

<現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都造形芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
*GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
*京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。

参考作品

Sonic Blossom, 2013/2015, ongoing participatory performance installation. Photo © Museum of Fine Arts, Boston

The Moving Garden, 2009/2017, mixed media interactive installation. Photo: Wayne Taylor, courtesy of National Gallery of Victoria