福祉とアートの噛み合わないトークシリーズ 施設見学ツアー&合宿 予告編「福祉施設で働きたい!?」
日時:2019年10月25日(金)19:00-20:30
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
登壇:奥山理子(みずのき美術館キュレーター)
   イシワタマリ(山山アートセンター代表/Ma・ RooTs広報兼アートコーディネーター)
料金:参加費無料・予約不要
主催:山山アートセンター、一般社団法人HAPS

概要

あなたは、福祉施設で“働いてみたい”と思いますか?
福祉施設利用者による作品をみる機会も増えてきた今日この頃。とはいえ、その現場で“働く”というイメージを持てる人は、まだ少ないのかもしれません。
そもそもあなたは、“働く”とか“常識”というもの自体に違和感を感じるからこそ、「アート」の現場にいるのかもしれません。
ところが実は、福祉施設ってその“常識”を覆すような、とんでもなくクリエイティブな瞬間に溢れているのです。そして、存在や尊厳といった人間の根源的な問いと向き合いつづける場所でもあります。にも関わらず、現場はいつも働き手不足。そのため、こうした魅力的な瞬間さえも既存の“常識”に当てはめ、流してしまうようなこともしばしば。
近くて遠い国「福祉」。
今、この人間味と創造性に溢れた場所で力を発揮できるものこそ、あなたが培ってきた「アート」の視点とアクションなのではないでしょうか?
「みずのき美術館」の母体として長年創作活動を続けてきた障害者支援施設「みずのき」(亀岡市)、〝ごちゃまぜの福祉〟というコンセプトの実現にアートの視点を取り入れるべく試行錯誤する複合福祉施設「マ・ルート」(宮津市)の2つの事例を取り上げながら、〝福祉〟とは?〝アート〟とは?そして〝働く〟とは?〝生きる〟とは?を問う90分。ぜひご参加ください。

登壇者プロフィール

奥山理子(おくやま りこ/みずのき美術館キュレーター)
1986年生まれ、京都府出身。母の障害者支援施設みずのき施設長就任に伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。施設でのボランティア活動を経て、2012年みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画。
イシワタマリ(山山アートセンター代表・美術家)
1983年横浜市生まれ、福知山市在住。慶應義塾大学で「スピリチュアリティにまつわる社会学」を学んだのち、2007年から2009年にかけて、スペイン北部バスクやベルリンで絵画やパフォーマンスなどの創作活動を行う。2015年以降、京都府北部~広く山陰地域=「このあたり」を舞台に、さまざまな人が力を持ち寄ってとにかく生きようとするプロジェクト「山山アートセンター」構想を展開。2018年より高齢・障害・児童の複合福祉施設Ma・ RooTs(みねやま福祉会/宮津市)広報兼アートコーディネーター。